SB C&Sは建設分野で役立つAR/MR向けの製品ラインアップを強化している。この度、Microsoft製Mixed Realityデバイス「HoloLens 2」の取り扱いをスタート。以前から展開する3DCADやBIMで作成したデータをAR/MRに対応したデバイス用に変換するクラウド「mixpace」と組み合わせて提案し、拡販を図る。
SB C&Sは2020年3月24日、Microsoftが提供するMixed Realityデバイス「HoloLens 2」の取り扱いを開始した。
HoloLens 2は、3Dグラフィックなどで作られた映像や画像(ホログラム)を現実世界に重ね合わせて表示することで、目の前に実物があるかのように見せたり、動せたりする複合現実「Mixed Reality(MR)」を可能にする最新デバイス。
新型は、OS「Windows 10」を搭載しており、携帯電話やPCなどの外部機器と接続せずにワイヤレスで単体で動作する。複数のデバイスで同じ空間を共有可能なため、製造や建築、教育、医療などさまざまな業種で活用され始めている。
特徴として、視野角がHoloLensと比較して大幅に向上していることや直感的なユーザーインタフェース操作により、映し出される3Dモデルが一層コントロールしやすくなっている。また、デバイス前後のバランスを改善することで、装着性を高めており、グラス部分のフリップアップにも応じている。HoloLens 2の価格は38万3800円(税別)。
SB C&Sは、HoloLens 2に対応するソリューションとして、ホロラボと共同開発したクラウド「mixpace」を推奨する。mixpaceは、3DCADやBIMで作成したデータをAR/MRに対応したデバイスで確かめられる3Dモデルに変換でき、設計や施工、建設、配置シミュレーション、保守メンテナンスなどで、3Dモデルの使用を後押しする。従来、手作業で何日もかかっていたAR/MR用データへの変換を最短で1〜2分で自動的に完了するため、業務時間の短縮に役立つ。
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