次に、檀上に上がったニコラ氏は、建設の各作業を自動化するソリューションを「接続されたワークフロー」「ジェネレーティブデザイン」「スマートスペースとデジタルツイン」の3つのカテゴリーに分けて提案した。
3つのカテゴリーのうち、接続されたワークフローでは、ユニティ・テクノロジーズ製BIM用3Dソフト「Unity Reflect」や「Revit」のプログラミングインタフェース「Autodesk Dynamo for Civil 3D」について言及した。
Autodeskは2018年11月、米・ラスベガスで開催された「Autodesk University」で、ユニティーとのパートナーシップ締結を発表し、2019年12月2日に「Revit」のネイティブプラグインとしてUnity Reflectがリリースされた。最大の特徴は、テレビ ゲーム エンジン「Unity」の課題であった複雑なコーディングや専門知識、素材と文章のマッピングに多くの作業を要すことを克服していることだという。
» “10兆円企業”を目指す大和ハウス工業が成長基盤と位置付けるBIMへの取り組み
» 長谷工が障壁を乗り越え、マンションの“ライフサイクル全般”でBIMを活用できたワケ
» 「設計・施工でBIM連携を成功させるには?矢作建設工業のケース
» 都市の環境価値を可視化する、日本設計のCFD活用
「Unity Reflectは、Revitモデルを数秒でAR(拡張現実)やVR(仮想現実)データへ変換が可能で、テクスチャーも変えられる」(ニコラ氏)。
Dynamo for Civil 3Dは2019年5月にリリースされ、コーディング方法を知らなくてもプログラミングが行えるインタフェース「Dynamo」を土木向けに調整した製品で、Revitのプラグインとしても使える。
ニコラ氏は、Dynamo for Civil 3Dについて、「エンジニアは、スクリプトの開発で、複雑なジオメトリの生成、サイネージや電柱を設置する機能の作成、データのエクスポートなどのタスクを自動化できる。鉄道や道路、高速道路、構造物などの開発を含む土木分野に適用可能だ」とコメントした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.