NTTドコモが展開するクラウド型施工管理サービス「ARCHITREND Do!Photo for docomo」は、機能拡充やユーザーインタフェースの改善が進められている。
NTTドコモは、住宅・ビル・施設Week2019 内の「第1回 工務支援 EXPO」(会期:2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト 青海展示棟)に出展し、クラウド型施工管理サービス「ARCHITREND Do!Photo for docomo」の新機能である工程表のExcel出力と当日撮影した工事写真を識別しやすい新しいユーザーインタフェース(UI)を紹介した。
これまで業界では、複数業者間の情報共有が、FAXや電話、書類により行われていたため、リアルタイムに対応できないことや相互認識の差異によるトラブルの発生といった問題が生じていた。
こういった問題を解決したのがARCHITREND Do!Photo for docomo。ARCHITREND Do!Photo for docomoは2017年7月にリリースされたサービスで、福井コンピュータアーキテクトが開発した施工管理システム「ARCHITREND Do!Photo」をNTTドコモが業務提携し展開している。
このサービスは、現場写真や工程データなどを福井コンピュータのデータセンターで一元管理し、クラウド上で情報共有が行える。Webブラウザにより現場の状況が分かり、スマートフォンやタブレットを用いて工事状況の報告などが進められ、施工管理の効率化が図れる。さらに、写真撮影と同時に工程管理表を作れることや帳票の自動生成機能なども利用者に評価されている。
新機能は顧客の声を反映して搭載したという。NTTドコモの担当者は、「従来ARCHITREND Do!Photo for docomoの工程表は、PDF出力のみに対応していた。アウトプット後に編集作業に取り組めないことが一般ユーザーを悩ましていたため、今回の機能を実装した」と語った。
新しいUIについては、「当日撮った工事写真が判断しにくいという一般ユーザーの意見を掬(すく)い上げ、UIを刷新した。リニューアルしたUIは、当日撮影した工事写真の左側に赤点を表示することで視認性を高めている」とコメントした。いずれも、2019年11月に追加されている。なお、ARCHITREND Do!Photo for docomoの利用料金は1物件あたり2万4000円で、現在80社で採用されているという。
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