ダイテックは、建設業界の生産性向上を目的に、情報共有アプリ「現場情報共有クラウド」の普及と機能の拡充を進めている。
ダイテックは、「Japan Home & Building Show 2019」(会期:11月13〜15日、東京ビッグサイト)」で、建設業向け情報共有アプリ「現場情報共有クラウド」の新機能を訴求した。新機能は、図面データへのテキスト挿入と手書き入力や工事終了後に各工程の完了状況を振り返れるチェックシート。
現場情報共有クラウドは2018年2月にリリースされた住宅現場向けアプリで、クラウドを介してさまざまなデータを分け合える。現場全体に一斉連絡できる「掲示板」や各作業員が1対1でコミュニケーションをとれるチャット「トーク」、それぞれの現場に関する情報を集約する「ダッシュボード」などの機能を有している。
特に利用者に評価されている縦断工程表機能は、複数の現場の状況を1画面で確かめられるため、協力業者の人員配置を無駄なく行える。この他、スマートフォンのカメラで撮影した画像をクラウド上にアップロードし、現場の状態を分かりやすく伝達することも可能だ。
図面データへのテキスト挿入と手書き入力機能は、平面図データに設備の名称などを記せるため、視認性の向上に役立つ。また、レイヤーごとに記載情報を見れるので、変更履歴や確認したいデータだけのチェックも可能だ。チェックシート機能は、工事が終わった後に、作業者がやり忘れがないかを質問への回答や画像の添付で、思い返せるため、業務のやり残しを防げる。
ダイテックの担当者は、「両機能は2019年10月に顧客の声を反映し搭載した。ダイテックでは、現場情報共有クラウドの新機能を月に1つのペースで開発しており、今後も、機能の拡張に努めていく」と語った。
現場情報共有クラウドの採用実績は現在で、2000件あるという。
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