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» 2019年12月18日 07時00分 公開

社会インフラテック2019:浅橋下面の点検ロボット「ピアグ」に5000万画素の専用カメラを搭載、大林組

大林組は2016年に開発した浅橋下面の点検ロボット「ピアグ」の機能拡充を進めている。2019年7月に5000万画素の専用カメラを搭載した改良型を製品化し、認知拡大に注力している。

[遠藤和宏,BUILT]

 大林組は、インフラ維持管理・老朽化対策総合展「社会インフラテック2019」(会期:2019年12月4〜6日、東京ビッグサイト)に出展し、浅橋下面の点検ロボット「ピアグ(改良型)」を展示し、来場者の関心を集めた。

ひび割れの抽出は「ひびみっけ」で

 ピアグは2016年に開発された製品で、浅橋下面のコンクリートのひび割れや塩害による鉄筋腐食などの点検を地上から遠隔操作で安全に行える。従来、船外機や吊(つ)り足場、潜水士を活用し、実施していた作業を効率化するのに役立つという。

浅橋下面の点検ロボット「ピアグ(改良型)」

 搭載されたアクアジャスターは水中の吊り荷の方向を制御する。これにより、水面上に突き出したカメラが桟橋上部のコンクリート下面を撮影する際に、ブレの少ない鮮明な映像を取得可能。重さは約80キロで揚重機なしで水面へ投げ入れられる。

ピアグが水中で稼働している様子

 さらに、現場図面の座標を操作用PCのCAD図に入力し、自動追尾機能付きのトータルステーションと測域センサーを併用することで、ピアグの位置と構造物までの距離をリアルタイムに把握できる。

浅橋下面の点検ロボット「ピアグ(改良型)」に装着された5000万画素の専用カメラ

 今回、披露された改良型は2019年7月に開発されたもので、5000万画素の専用カメラを装着している。

 大林組の開発担当者は、「5000万画素のカメラを搭載したことで、より高精細な画像を撮れるようになり、ひび割れの抽出が容易になった。ひび割れの解説は、富士フイルムの社会インフラ画像診断サービス“ひびみっけ”で自動検出するワークフローを構築している」と語った。現在、ピアグは民間所有の海上浅橋4件で施工実績を有しているという。

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