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» 2019年02月06日 06時00分 公開

施工管理アプリ:測量〜施工計画を40%時間短縮、iPadのGPSセンサーと気圧計で座標登録する竹中土木の施工管理アプリ

竹中土木は、iPadに表示した設計図面上に自己位置および位置座標を表示することで、施工管理業務を支援するアプリ「位置プラス“測”」を開発した。位置プラス“測”により、現場にiPadがあれば、搭載されているGPSと気圧計で現在座標を取得し、専用測量機器なしでも、測量から施工計画までが効率的に行えるようになる。

[石原忍,BUILT]

 竹中土木は、iPadに表示した設計図面上に、自己位置や位置座標を表示することで施工管理業務を支援するアプリ「位置プラス“測”」を開発した。

事前に登録した図面上に自己位置を表示、専用の測量機器は不要

現場でのタブレット操作 提供:竹中土木

 位置プラス“測”は、iPadに搭載されているGPSセンサーで水平方向(X・Y)と気圧計で鉛直方向(Z)を検知し、事前に登録している図面上に自己位置座標を表示する。

 自己位置座標を記録する機能を備えているため、トータルステーションやレーザーレベルなど、高額で専用の測量機器を使用しなくても、スピーディーな現況測量が可能になる。

 座標記録には、単独と連続の記録機能があり、設定した時間間隔で連続して座標計測すれば、操作しなくとも、急斜面などでの計測中でも両手が自由に使える。

 表示する図面には、座標を持たせた画像データを使用するため、設計図面や航空写真、地図など、シチュエーションに応じて任意に選択することが可能だ。これにより、現場で現況と設計の違いを確認できる他、打ち合わせや立ち会い時に関係者間のイメージ共有が図れ、現場での的確な作業指示にも役立つ。

 これらの機能を組み合せることで、iPad一つで、現況測量から簡易な仮設計画までを容易に行うことが実現する。

「位置プラス“測”」のタブレット上の表示画面。図面に現在位置の座標が表示・記録される 提供:竹中土木

 施工計画に必要な情報(現況・設計情報・位置情報)が現地でそろうため、事務所で現況図と設計図を照らし合わせながら行う方法に比べ、現場状況により合致した計画が立案できるようになる。

 出力機能では、記録した座標データを他のアプリ、PCへ出力することで、書類作成にかかる手間を省略。これまで測量機器を使い、2人がかりで行っていた業務が1人で簡単に完遂できるため、作業時間がおおよそ40%削減し、業務効率が飛躍的に向上するという。

 竹中土木では、「位置プラス“測”を既に3件の工事に導入している。今後は、現場からの意見や要望をもとに改良を重ね、より使いやすいアプリとして、さまざまな現場へ展開していく」としている。

測量〜施工計画に要する作業時間の比較 提供:竹中土木

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