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» 2019年11月08日 08時00分 公開

CLT:三菱地所ホームの2作品が2019年度グッドデザイン賞をダブル受賞

2019年度グッドデザイン賞で、三菱地所ホームの「国産CLTスラブを活用したモデルハウス」と「オフィスビル KOJIMACHI TERRACE」がダブル受賞した。

[BUILT]

 三菱地所ホームの「国産CLT(※)スラブを活用したモデルハウス」と「オフィスビル KOJIMACHI TERRACE」が、2019年度グッドデザイン賞をダブル受賞。同社の受賞は2018年度に続き2年連続となった。

 CLTとはCross Laminated Timberの略で、板の繊維方向が直交するように積層接着した厚みのある大判パネル。

photo 新宿ホームギャラリー 出典:三菱地所ホーム

 新宿ホームギャラリー(東京都新宿区)と千里ホームギャラリー(大阪府吹田市)の2棟で構成される本モデルハウスは、ハイプロテクトウォール構法と3D TIMBER FRAMEが生み出す大空間と8mの連続両面大開口が大きな特長。

photo 千里ホームギャラリー 出典:三菱地所ホーム

 床スラブにCLTを使用したことで、2方向へのはね出しによる伸びやかな軒下空間を演出している。シンプルなキューブ型デザインと組み合わせた『水平・垂直・平行』のラインにより、整然として連続性のある造形美が生まれた。

photo CLTスラブが生み出す大きな軒下空間 出典:三菱地所ホーム

 CLTスラブが半屋外にはね出した大きな軒下空間は、夏には日差しを遮り、冬には日光を室内の奥深くまで誘導する機能を持つ。半屋外空間を構造体で造るときに生じるヒートブリッジも、断熱性能に優れたCLTスラブを使うことでクリアしている。

photo 深い軒下空間は、夏の直射日光を防ぎ、冬のやわらかな外光を室内に届かせる 出典:三菱地所ホーム

 大手ハウスメーカーが国産材CLTの活用に取り組むことは、国産材の供給体制を維持する意味でも意義があり、本賞の審査ではこの点も高く評価された。

photo CLTスラブの活用により国産材の供給と木造ツーバイフォーの可能性が広がる 出典:三菱地所ホーム

 KOJIMACHI TERRACEは、東京都麹町に建設された地下1階・地上11階のオフィスビル。本賞の受賞に加え、デザイン振興会による「私の選んだ一品」にも推薦されている。

photo KOJIMACHI TERRACEの外観 出典:三菱地所ホーム

 通常のオフィスビルは気密性が高く、デザイン面でもフォーマルなアプローチが一般だ。そのため室内から天気や季節の移ろい、街の気配などを感じ取ることが難しかった。

 KOJIMACHI TERRACEでは、外気の取り込みを重視した設計が積極的に採用され、外部とのつながりを強く感じさせる空間となっている。本賞の審査でも、伝統や環境を意識した意欲的なファサードデザインが評価され、「オフィスビルデザインの新しい潮流へのつながりや、周辺の建築環境への波及が期待できる」といったコメントを得ている。

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