「図面のカラー印刷はもはや常識!?」、A1を“2秒”で印刷するHPの高速プリンタがもたらす働き方改革CAD/GIS(2/3 ページ)

» 2019年10月25日 05時12分 公開
[石原忍BUILT]

図面制作の現場ではカラーが当たり前の時代に

 カラープリントの必要性について深野氏は、「建築・土木分野ではここ数年、BIM/CIMによる高度で複雑化した高密度な図面が主流になってきている。製造CADでも1つのデータに複数のレイヤーを持たせ、場合によっては3Dの要素も入れることが少なくない。図面の制作編集は、既にモノクロだけでは限界で、画面上ではカラーで作業することがもはや当たり前」と説明した。

ミドルレンジの「HP PageWide XL 4000シリーズ」

 例えば、配管などの設備図面を作成して現場に渡すケースでは、白黒では配管の通りなどが判別しにくく、現場作業員の合意形成が図れずに手戻りが生じることも起こり得る。その点、カラー分けされた図面であれば、ひと目で設備の配置を把握できる。「HP PageWide XLシリーズであれば、図面印刷の正確性はもちろん、高速プリントと使いやすさで、出力作業を効率化させ、(現場の)働き方改革にもつながるはず」(深野氏)。

空調ダクトがカラープリントされた図面。色分けされていれば、配管のある箇所がより可視化される

 しかし、A3複合機の体験から、いまだにカラー印刷は贅沢(ぜいたく)で、印刷スピードが遅いとイメージする人はまだまだ多い。その点、HP PageWide XLシリーズは、ラインヘッド方式のため、印刷媒体が動いてプリントするため、モノクロとカラーのコストは変わらない。他社のレーザープリンタやLEDプリンタに比べ、消費電力も抑えられ、トータルでのランニングコスト低減が見込めるという。

上位機向けのオプション「HP PageWide XL フォルダ」を使えば、道路や河川といった長尺図面が混在していても、指定した順番に自動でスタックされる【BUILTチャンネル】
6メートルを超える長尺のジャバラ折りにも対応する「HP PageWide XL フォルダ」

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