インタビュー
» 2019年09月17日 05時00分 公開

建設テックで変わる解体業界:解体工事の“多重下請け構造”を解消!施主と業者をLINEでダイレクトマッチング (4/4)

[石原忍,BUILT]
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工事完了後に施主が業者を評価することの意義

――新バージョン「くらそうね」の新機能

川口CEO 見積もりと同時に、これまでに無い機能として、施工会社の情報も掲載している。各社の情報には、工期と工事金額も記載された工事実績やアピールポイントに加え、「応対マナー」「追加費用」「近隣配慮」「工事品質」「工期順守」の5つのパラメータで、グラフ表示した会社評価も表示される。

 建設業界は評価されることに慣れておらず、他社と比較されることを嫌うため、評価グラフを含めた会社情報は、誰でも閲覧できるようにオープンにはせず、見積もりが届いた時点で施主のみに表示される仕組みとした。

会社の評価を表すパラメータグラフ

 工事完了後に顧客が点数を付ける評価制度があれば、施工会社が工事完了だけを目標とするのではなく、その先の案件受注も考慮するため、1人の顧客を大切にするようになるはず。工事実績のデータが蓄積されるプラットフォームとすることで、会社の真の能力が“見える化”され、情報の非対称性=顧客と工事会社の価値観のズレが解消される。

新サービス「くらそうね」の施主向け画面

 新サービスと同時に、施工会社向けの専用アプリも開発した。建設業界では、社員にもゆとりがなく、現場管理しながら、合間に現場調査に行くとなると、見積もり作成までに3人工が必要となっていた。

 専用アプリであれば、その場で見積もり作成が完了する。現場調査が終わって、その都度事務所に戻ってPCを起ち上げ、書類作成をする手間が不要になり、働き方の改善にもつながるはずだ。

――今後の展開

川口CEO LINEと連携した新サービス「くらそうね」の展開は、本社拠点のある愛知県で、2019年8月からβ版を試験的に導入した。ここでの結果を踏まえ、各機能をブラッシュアップし、来年を目途に全国に展開していく計画だ。

 解体業界には、工事会社によって分別方法の異なる建設リサイクルへの対応や家の相続で悩んでいる顧客のフォローなど、まだまだ課題は残っている。こうした部分の解決に関して、他分野の企業との協業も検討しつつ、機能拡張を図っていきたい。

 LINEをダウンロードしているユーザーなら、LINEを使わない日は無いのと同じように、くらそうねも、解体に関わっている人なら誰もが使う、解体業界に日の目を与えるサービスとなることを期待している。

「誰もが利用する家づくりのインフラを作るをモットーに、解体業界の標準サービスとなることを目指したい」と話すクラッソーネ・川口CEO
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