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» 2019年09月04日 07時00分 公開

三井不動産が日本橋で大規模水辺開発を構想、舟運ネットワークの拠点を作り“東京の大動脈”を生む街へ日本橋再生計画 第3ステージ記者発表会(2/3 ページ)

[遠藤和宏,BUILT]

 次に、新たな産業の創造と、世界とつながる国際イベントの開催という2つの構想について説明された。

「モビリティ」「食」「宇宙」を戦略領域にし、産業創造を推進

 前者では、日本橋独自の産業創造を推進するために「ライフサイエンス」「宇宙」「モビリティ」「食」を新たな戦略領域として設定する。

 ライフサイエンス分野では、三井不動産が設立した社団法人のLINK-Jを母体に、賃貸オフィスやシェア型ラボといった「場」からカンファレンス、ネットワーキングイベント、レセプションなどの多様な「機会」までを創出する。

 宇宙を戦略領域に定めた背景について、「民間企業の参入が加速して急成長するこの領域には、地球上の課題解決の新たな可能性があるからだ」(菰田氏)。

 モビリティというカテゴリーでは、日本橋が有する水陸の要所としての地歴や職住遊のミクストユース機能、舟運ネットワークといった特色を踏まえたモビリティを導入し、新たな都市サービスの提供を目指す。

 食分野では、産官学のさまざまな人々が集まるイノベーション拠点の整備や老舗とのコラボレーションの促進を通して食文化の継承と革新に挑戦する。

食分野では食文化の継承と革新に挑戦

 菰田氏は、後者の世界とつながる国際イベントの開催について、「日本橋は、国内外で高い交通利便性を有する街。当社が保有するホールやカンファレンスを活用することに加えて、日本橋の官民の多様なプレイヤーと連携することで、この街をイベント会場化し、スケール感のある国際イベントが開催できる。また、日本橋は、伝統と革新が融合する街でもある。これまでの街づくりを通じて、日本の伝統文化を継承してきた老舗企業や店舗との強固な信頼関係を構築してきた。新進気鋭のクリエーターとのリレーションも、さまざまなイベントで関わる中で醸成した。こういった伝統や革新が融合することで、街のリソースを最大限に生かした魅力的な企画を生み出せると考えている」とコメントした。

三井不動産が所有するホールなどを生かし、街をイベント会場化

 さらに、「第3ステージの重点構想の推進で、日本橋を未来に続く街道の起点にしていく。世界中からヒト、モノ、コトが集まり、未来に向けて新たな価値を創造する街を目標としている。川沿いの開発や首都高の地下化は、非常に難易度が高く、時間がかかる事業であると考えているが、さまざまなパートナーと共に、新たな日本橋を作り上げていきたい」と抱負を述べた。

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