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大林組は、建設現場で働く作業員の健康状態と作業場所の環境状況を一元管理する「Envital」のバイタルセンサーを刷新し、バージョンアップしたことを明らかにした。
リストバンド型心拍センサー 出典:大林組
大林組は、建設現場の作業員の安全を確保するため、2015年にEnvitalを開発し、2017年度から本格運用を進めてきた。Envitalは、心拍数(バイタルデータ)をバイタルセンサーで取得し、同時に湿度・気温などの環境データを、同社が開発した現場内の複数箇所の暑さ指数を連続で測定する「暑さ指数ウォッチャー」で計測。集めたデータはクラウド上で管理、分析して特定の値を超えた際は、水分・塩分補給などを促すアラートを管理者や作業者に発信する。
- 生体センサーで現場作業者の安全を管理、大林組がサービス販売へ
大林組は心拍数などの生体情報を取得できるバイタルセンサーを活用した現場作業員の安全管理システムを開発した。遠隔地からでも熱中症の危険や転倒などの検知を行うことができるシステムで、2017年7月をめどにサービスとして外販を始める計画だ。
- ヘルメットにセンサーを取り付けるだけの体調管理システム、2019年春に現場へ導入
戸田建設は村田製作所と共同で、IoTを活用した建設現場の作業者の生体データをヘルメットに取り付けたセンサーで取得する「作業者安全モニタリングシステム」を開発した。センサーデバイスは、作業用ヘルメットに装着するだけで、生体・環境情報を取得することができる。このシステムにより、健康状態を“見える化”することで、現場監督者が適切な管理を行い、作業者の安全確保が確実に行われる労働環境が実現する。
- 酷暑の建設現場で“体調変化の予兆”を知らせるIoT健康管理システム
酷暑が続く炎天下の建設現場で、作業員の体調管理をどう管理するかは、人手不足が叫ばれる建設業界において入職者を増やすための課題の1つとなっている。ここ最近では、繊維メーカーや大学機関がウェアラブルIoTや生体データの取得・分析システムの開発に乗り出すなど、取組みが始まっている。
- 位置情報×動画の労務管理にリスバンド生体センサー「MEDiTAG」が連携、凸版印刷が提案する建設現場の体調管理
凸版印刷は、建設や製造現場の労務状況を分析できる「ID-Watchy(アイディーウォッチー)」に、リストバンドタイプの生体センサーを連携させた「ID-Watchy Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を開発した。これまでのID-Watchyの位置情報と映像に加え、生体データを取得することで、現場の健康管理も行えるようになる。ID-Watchy Bioは2018年内をめどに製品化を目指す。
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