技研ヨーロッパがオランダ本社を増築、欧州でインフラ案件獲得を目指す産業動向(2/2 ページ)

» 2019年07月16日 11時05分 公開
[石原忍BUILT]
前のページへ 1|2       

欧州における圧入ビジネスの営業/教育/物流の中核拠点に

 新工場の設備は、揚程10メートル、定格荷重最大30トンのクレーンを2基配備し、圧入機の検査や搬出入を効率化させ、大型の回転切削圧入機「ジャイロパイラー」の整備もできる十分な広さと高さを確保する。

 また、従来の販売機/レンタル機のメンテナンス機能に加えて、欧州への部品供給を一元管理する拠点と位置付けている。最新の実機を展示するスペースも設ける他、隣接する新事務所棟は営業プレゼン、メンテナンス、操作技術が研修可能な施設とし、欧州における圧入ビジネスの営業/教育/物流の中核拠点とする。

 オランダ・アルメーレ本社増築工事の概要は、新工場の建築面積が2811平方メートル(既存工場1522平方メートル)、新事務所棟は2階建てで建築面積342平方メートル、延べ床面積611平方メートル。投資額は約900万ユーロ(約11億円)を見込み、工期は2019年7月に着工し、2020年3月に完成する予定。

技研製作所が受注したスウェーデン・イェーテボリでの地下トンネル新設に関わる工事 提供:技研製作所
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.