6年連続で入職者が離職者を上回る、建設業の入職/離職動向産業動向(2/2 ページ)

» 2019年06月27日 07時03分 公開
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就業者数は503万人で、前年同月比で減少

 雇用関連の月次データでは、就業者数は503万人(前年同月比99.8%)と減少した。一方で公共職業安定所(ハローワーク)の新規求人数は7万4997人(前年同月比105.8%)と増加に転じた。

建設業の就業者数と雇用者数の推移 出典:総務省「労働力調査」よりヒューマンタッチ総研が作成
建設業における新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

 建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.44ポイント上昇して5.91倍となり、47カ月連続で前年同月を上回った。専門的・技術的職業の中で、最も高い倍率となっている。

建築・土木・測量技術者における雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成
建築・土木・測量技術者における雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

 建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.63ポイント上昇して5.21倍となった。48カ月連続で前年同月を上回り、建設技能工についても厳しい人手不足の状況が長期化している。

建設・採掘の職業における雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成
建設・採掘の職業における雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

建設業界のためのICTを活用した生産性向上セミナーを開催

 ヒューマンタッチ総研は、「建設業界のためのICTを活用した生産性向上セミナー」を2019年7月30日13時から、東京・新宿のAP西新宿で開催する。

 セミナーは、建設業界を魅力ある業界へ、ICTを活用した生産性向上をメインテーマに掲げ、建設業界の経営者をはじめ技術部門や工事部門の技術者を対象に無料で行う。

 基調講演では、 土木分野におけるICT全体やBIM/CIMなどの取り組みの第一人者である日本建設業連合会 i-CON技術TFリーダの杉浦伸哉氏と、 建設ITジャーナリストの家入龍太氏が登壇し、 建設業界の生産性向上の取り組みや展望を紹介する。

 また、 深刻な人材不足の解消と生産性向上に関するソリューションを提供する企業各社の講演として、 フリービットは「建築・土木の現場で活用できるネットワークインフラ」と題し、 ヒューマンリソシアは「建設・土木業界での海外人材活用」について、それぞれ事例を交え解説する。

 講習会は、CPDS(全国土木施工管理技士会連合会の継続学習制度)の認定講座で、全講演を聴講した参加者には、 4ユニットが付与される。

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