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» 2019年06月20日 08時00分 公開

第24回R&R 建築再生展2019:1日で完工する給湯管専用の新ライニング工法、大阪ガスリノテック

大阪ガスリノテックは、「第24回R&R 建築再生展2019」で、新ライニング工法「キュート・シャトル・ライニング(Cute SL)II工法」を披露。マンション管理者への負担軽減につながる短工期化や銅管のロングライフ化をアピールした。

[遠藤和宏,BUILT]

 大阪ガスリノテックは、「第24回R&R 建築再生展2019」(会期2019年6月11〜13日、東京ビッグサイト青海展示棟ホールB)で、給湯管専用の新ライニング工法「キュート・シャトル・ライニング(Cute SL)II工法」を紹介した。

コストや時間の負担を軽減した給湯管更生工事

 給湯管の更新工事は、更生(ライニング)工事と比較して、配管経路によって異なるが、台所や洗面室の床、壁などに開口を設けて、配管を入れ替える必要があり、コストや作業時間、大規模な施工で顧客に負担がかかるケースが多いという。だが、更生工事でも、給湯管は給湯器の使用で管内の温度変化が大きいため、ライニング剤に耐熱・耐久性が求められるため、容易には行えないのが現状だ。

Cute SLII工法のワークフロー(左から、施工前、管内洗浄・研磨後、ライニング後の給湯管)

 こういった課題を踏まえ、大阪ガスと大阪ガスリノテックはCute SLII工法を共同開発した。同工法は、耐熱・耐久性がある独自のライニング剤を使用することで、給湯管への更生工事を簡易化させた。マンションや集合住宅の給湯管の大半を占める銅管が対象で、配管の予防保全やロングライフ化を目的としている。

 Cute SLII工法の手順は、まず、口に入れても安全な洗浄剤で銅管内を洗い、腐食生成物を除去する。次に、水洗浄を行い、銅管内のpH値を正常に保つ。続いて、粉じんの発生が少ない銅スラグを使用し、研磨作業を行う。そして、ライニングを行った後、塗膜硬化促進、膜厚測定、給湯栓復旧、通水、水質検査を経て引き渡しとなる。

引き渡しまでのプロセス 出典:大阪ガスリノテック

 利点は、全工程が1日で終わるため、施工時間や費用によるユーザーへの負担が少ないこと。加えて、洗浄で腐食生成物を除去した後に、ピグライニングを実施するため、ライニング剤の接着性も良好。ライニング剤の樹脂の膜厚は、直管部で0.3ミリ以上の厚さを確保することで、優れた耐久性がもたらされる。

 なお、Cute SLII工法は、2019年4月からサービス提供を開始している。

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