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» 2019年04月17日 05時14分 公開

ビルメンテで“設備の目視巡回をゼロ”にする?高砂熱学工業×AIベンチャー「LiLz Gauge」ビルメン業界のオープンイノベーション(3/3 ページ)

[石原忍,BUILT]
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工場を想定したシミュレーションでは点検時間を2分の1以下まで削減

 高砂丸誠エンジニアリングサービスが管理している工場で行った現地の実態調査に基づくシミュレーションでは、LiLz Gaugeの導入によって、点検作業員による点検作業時間を2分の1以下にまで削減できる見通しが得られたという。施設の概要は、延べ床面積約6万平方メートルで、総点検項目は約650項目。LiLz Gauge適用メータ数は約300個で、従来手法の点検では1日7.8時間かかっていた点検作業時間が、1日3.3時間にまでの削減が見込まれた。

“LiLz Gauge”の導入効果 提供:高砂熱学工業

 導入効果としては、重要設備に対するメーターの点検頻度が増えることで、異常の早期発見につながる。メーター指示値を多量のデジタルデータとして収集することで、詳細かつ精度の良いデータ分析にも活用可能だ。現場技術員が、これまでメーター点検だけに費やしていた時間をデータ分析や運用改善策の立案などのより創造的な業務に充てられるようにもなる。

 サービス提供は、2019年夏までに、LiLzと専用カメラの信頼性テストを積み重ね、同年10月をめどにサービス開始を目指していく。将来は、他事業分野へ導入も見据え、アルゴリズム追加や音による異常検知、他の照度やCO2濃度、風量といったこれまでにないセンサーとの連携も視野に入れている。

 予定提供プランは、IoTカメラが2万円前後、BLE-LTEルーター1.5万円前後、クラウドの利用量と解析料はカメラ1台あたり月額500円から。

 販売は、代理店を通じ、高砂グループ外にも広く展開し、サービススタートから適用メーター数3万個を目標とし、このうち高砂丸誠エンジニアリングサービスが管理する現場向けは3000個としている。

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