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» 2019年04月17日 10時03分 公開

新工法:専用ろう材を正確に施工できる専用アプリなど、“ろう付”時間が3分の1に短縮するアルミ冷媒配管の新接続工法 (1/2)

高砂熱学工業は、新しいアルミ冷媒配管の接続工法を開発した。これまで建設現場では難しいとされていたアルミ管のろう付を、専用ろう材の選定と施工要領の確立、さらに工法の手順をアプリ化した“ガイダンスシステム”の3つによって実現した。

[石原忍,BUILT]

 高砂熱学工業は、新しいアルミ冷媒配管の接続工法「アルミ冷媒配管用ろう付工法」を開発した。

施工現場で困難とされていた「アルミ冷媒配管用ろう付工法」を実現

 ろう付とは、金属を接合する方法の一種で、接合する金属よりも低い融点で溶融する「ろう材」を用いることで、金属(母材)を溶融せず、管の隙間にろうが吸い込まれるのに適した温度になるまで接合部を手際よく昇温させ、ろうを差して接合する方法。

 アルミ管の融点は660度、ろう材の融点は580度と、差が80度しかないため、ろうを溶融させ、隙間に吸い込まれるまでに配管の温度が上昇し、アルミ管までもが溶け落ちてしてしまうことが施工上の課題だった。一方で、“銅管”のろう付は、銅とろう材の融点差が約300度以上あり、ろう付時に銅管が溶融することはない。また、銅管は加熱すると、表面の色が変化するが、アルミ管は表面の色には変化が無く、管の昇温状況が視覚的に把握できないことがアルミ管のろう付を難しくさせていたという。

 新工法のアルミ冷媒配管用ろう付工法は、専用ろう材の選定、ろう付施工要領の確立、ガイダンスシステム「ろう付作業支援ガイド」の3つから成る。

アルミ冷媒配管のろう付接合 提供:高砂熱学工業
ろう付施工中 提供:高砂熱学工業
ろう付断面(半割切断状況) 提供:高砂熱学工業

 専用ろう材には、ナイス製のアルミニウムろう付用フラックスコアードワイヤを選定した。メーカー協力のもと、アルミ冷媒配管用ろう材「ナイスワンサード」としてメーカーのラインアップに追加している。ろう材は直径が2.0ミリ、長さが500ミリで、専用箱に梱包(こんぽう)。適用配管は、APEA冷媒用被覆アルミニウム合金管(APEA1001:2018)。

アルミ冷媒配管用ろう材の梱包箱 提供:高砂熱学工業
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