これらの3つの課題を解決すべく、ZEBロードマップ検討委員会では、対応を推進。まず、ZEBの定義を明確化した。
まず定性的な定義として以下のような内容を定めた。
ZEBとは「先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入などにより、室内環境の質を維持しつつ、大幅な省エネルギー化を実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物」とする
ZEBの設計段階では、断熱、日射遮蔽、自然換気、昼光利用といった建築計画的な手法(パッシブ手法)を最大限に活用しつつ、寿命が長く回収が困難な建築外皮の省エネルギー性能を高度化した上で、建築設備の高度化を重ね合わせるといった、ヒエラルキーアプリー知の設計概念が重要となる(図4)。
ZEBの実現に向けて、段階に応じた3つの定義を新たに明確化した。
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