オージャストは、展示会ブースの設営や撤去に使う施工手順書を自動作成するWebアプリを開発し社内で運用を始めた。図面や会場ルールを読み込ませるだけで手順書を出力する。AIによる作成機能も備え現場責任者の経験に依存していた段取り業務を標準化する。
展示会やイベントでブース設営は限られた時間との戦いで、会期前日のわずかな時間で組み上げ、閉幕後には即座に撤去作業を完了させなければならない。しかし、会場ごとに搬入ルールや作業時間の制約が異なり、ブースの仕様も毎回変わる。ゆえに作業の段取りは現場責任者の経験や勘に大きく依存していた。オージャストは長年の属人化課題を解消するため、案件資料から設営と撤去の手順書を自動で作成するWebアプリ「施工手順書ジェネレーター」を開発し、社内での運用を開始した。
新アプリは担当者が案件情報(クライアント名、イベント名、会場、設営日、撤去日、ブースサイズ)や実施計画書、タイムライン、会場ルールなどを入力すると、作業順序や体制をまとめた手順書をPDF形式で出力する。パース図や図面データとしてPDFファイルの他、画像データやスマートフォンで撮影した写真(HEIC形式)もそのまま読み込める。画像認識技術と大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたマルチモーダルAIを活用し、非構造化データから必要な情報を抽出する仕組みを採用している。
現場の進行を止めない柔軟な仕様も大きな特徴だ。全ての資料がそろっていない状態でも、不足項目を「要確認」としてリスト化した上で手順書の作成を続行する。作成後には「発行前チェック」機能が働き、名義の誤りや禁止語、あいまいな表現、未確定情報などを自動で検査して修正すべき点を担当者に提示する。
作成方法は用途に応じて3種類から選択できる。標準テンプレートを使用すれば1秒未満で即時に手順書を作成する。さらにAIで内容を補完する方法や、最上位のAIモデルで仕上げる方法も実装した。
安全管理の面でも抜かりはない。高所作業や吊り荷、電源の取り扱い、部材の保護、異常時の対応といった現場の基本ルールをすべての手順書に自動で収録する。経験の浅いスタッフでも、安全基準を満たした高品質な作業を実施できる。
建設業界やイベント業界では慢性的な人手不足が続く。オージャストは再利用可能な展示会ブース「Reブース」の制作や施工を手掛ける中で、手順書作成業務の省力化を目指してジェネレーターを開発した。今後は、実際の案件で運用を重ねながら、手順書の精度向上と対応可能な施工の種類の拡大を図る。
※本記事は制作段階の一部で生成AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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