重いボトル交換から解放、ゼコーの純水給水システムが現場の熱中症を防止:メンテナンス・レジリエンス2026

ここ数年の猛暑を受け、職場に“マイボトル”を持参する人が増え、公共施設に無料の給水ステーションを設置する例が増加している。“給水”に対する意識が高まる中、ゼコーはスーパーマーケットなどで培った純水(RO水)の精製技術を応用し、水道直結型の給水システムを提供している。重いボトル交換が不要で、マイボトル用の洗浄蛇口を標準装備し、建設や物流の現場で猛暑対策に役立つ。

» 2026年10月07日 19時51分 公開
[川本鉄馬,BUILT]

 ゼコーは、「メンテナンス・レジリエンス2026」(会期:2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)の「猛暑対策展」で、水道直結型の給水システム「アピュア・ステーション」を提案した。水道水から不純物を除去した純水(RO水)を供給できる給水システムで、“マイボトル”の洗浄機能も備え、ボトル交換も必要ない。ボトル洗浄用の専用蛇口を搭載するなど、衛生面と運用効率を極限まで高めた製品だ。

ゼコーのブース全景 ゼコーのブース全景 写真は全て筆者撮影

ITシステムから水の自動販売機へ、創業50年の歩みと確かな水精製技術

 ゼコーは、福岡県福岡市博多区博多駅前で1975年に生まれた会社だ。2025年に創業50周年を迎えたが、前半の25年は三菱電機の情報代理店としてPOSやカードシステム、レジなどの店舗向け情報システム事業を展開した。その後の25年は、情報システム構築で養った制御技術を用い、「水の自動販売機」に注力。水の自動販売機「アピュア」を開発し、スーパーマーケットに導入され始めたのは2002年。2009年には600店舗にまで拡大し、「水を買う」文化の醸成に貢献した。

 ゼコーの販売機で提供される水は、逆浸透膜(RO膜)で作られる安心安全な純水だ。アピュアのRO膜を使うと、塩素をはじめとする水道水に含まれる有害な物質を除去できる。その除去力は、一般の浄水器に使われる中空糸膜の約100倍で、放射性物質、発がん物質、水銀、重金属なども取り除ける。

 アピュア・ステーションにも、同様の逆浸透膜技術をベースとし、導入先の環境や使う人の状況を考慮した機能も搭載している。

「アピュア・ステーション」と自社の事業について説明したゼコー 代表取締役社長 庄野道彦氏 「アピュア・ステーション」と自社の事業について説明したゼコー 代表取締役社長 庄野道彦氏

ボトルが洗える専用蛇口を装備、水道直結型「アピュア・ステーション」の強み

 まず注目したいのは、水道直結型という点だ。“給水機”には、本体に給水ボトルを装着するタイプがある。しかし、アピュア・ステーションは水道直結とすることで、給水ボトルの交換負荷を解消した。

 ボトルを使って本体に水を蓄える給水機では、ボトルの発注や保管、空になったボトルの交換が必要になる。水道直結タイプであれば、そうした負担はなく、多くの人が集中利用しても“水切れ”の心配が無用だ。

 アピュア・ステーションは、一般的なウォーターサーバと比較して、最大3倍となる500mlを約6秒で満たす給水スピードを実現している。出勤時や昼休憩など、多くの従業員が一斉に水を補給するタイミングでもスムーズな給水が可能だ。

 本体には、「専用のボトル洗浄蛇口」と「洗浄シンク」を搭載している。各自がマイボトルを持参して水分補給するというニーズに注目し、ユーザーの「ボトルへの給水時にボトルを軽く洗いたい」という要望に対応した。

2つの蛇口を備えたアピュア・ステーション。左側がボトル洗浄用の蛇口。ボトルの洗浄蛇口とシンクは、マイボトル使用時の衛生レベルを引き上げる 2つの蛇口を備えたアピュア・ステーション。左側がボトル洗浄用の蛇口。ボトルの洗浄蛇口とシンクは、マイボトル使用時の衛生レベルを引き上げる

 アピュア・ステーションは、一般のオフィスの他、配送センターなどのロジスティクス現場で導入が急増している。スーパーマーケット向け自動販売機、ホテルや食品工場向けRO装置などでの経験を生かし、筐体がコンパクトで、設置場所の自由度も高い点も魅力となっている。今後は、建設や建築関連の水道が利用できる現場などへも導入を見込む。

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