現場とオフィスをつなぐ共有機能としては、現場作業員がスマホで撮影した施工状況の写真や指摘事項などの書き込みをHP Build Workspaceに直接アップロードして、図面データ上に打った特定のピン位置に関連付けられる。「階段のこの場所を確認してほしい」といった指示が位置情報とともに正確に伝わり、オフィスと現場の間の伝達漏れや認識のズレを解消する。
利用料については、HP Build Workspaceの基本機能(バージョン管理、QRコード確認、写真/コメント共有)、AIベクタライゼーションの変換結果を画面上で確認するまでの工程は、全て無償。AIでDFX変換されたCADデータをローカルへダウンロードする段階で初めて、有償のダウンロード利用権「トークン」を消費する従量課金制となっている。トークンは従来の保守サービスと同様に「HP Care Pack」として購入可能で、10枚用で5万4000円(1枚あたり5400円)、100枚用で44万3000円(1枚あたり4430円)の価格設定(全て税別)。
新たなクラウドワークフローを足元で支えるハードウェアとして、日本HPはテクニカル用途からグラフィックス用途までを網羅した大判インクジェットプリンタ「HP DesignJet Plus Edition」シリーズ全11機種を順次投入する。中でも、今回のAIなどのソリューションと最も連動するフラグシップモデルが、「HP DesignJet T2600 MFP Plus Edition Build Connected(ビルド コネクテッド)」となる。
「HP Build Workspace」と連動する建設向け大判プリンタのフラグシップモデル「HP DesignJet T2600 MFP Plus Edition Build Connected」 提供:日本HPMFPとは印刷(プリンタ)、複写(コピー)、読み取り(スキャナー)の複数機能(Multifunction)を備えた機種で、T2600は建築図面で標準的なA0サイズ(36インチ幅)に対応する。大画面タッチパネルから「Scan to AI Vectorize」を選択し、紙図面をスキャンするだけでHP Build Workspaceへデータを送り、AIによるdxf化処理を即座に開始できる。紙の自動切り替えが可能なダブルロールやネットワークセキュリティ「HP Wolf Pro」も備え、価格は114万3000円(税別)。本体購入ユーザーに対し、HP AI ベクタライゼーションのトークンを毎月20枚分、1年間で最大240枚分(約100万円相当)を無償で付与する特典も用意している。
説明会の結びに手島氏は、「HP Build Workspaceは、紙、PDF、CAD、クラウドと、これまでバラバラに分断されていた図面を取り巻く作業を1つにつなぐワークフローそのもの。その中心にあるのは、常に正しく最新の図面だ。図面のことを長らく知るHPだからこそ、常に正しく最新の図面が使える環境を提供していきたい」と抱負を語った。
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