日立建機は、大型アタッチメントに対応したマルチブーム解体仕様機「ZX500LCK-7」を発売した。3種類のフロント構造を交換できるため、ビル高層部から基礎まで1台で対応する。輸送寸法も見直し、日中輸送も可能にした。
日立建機は2026年10月1日、ZAXIS-7シリーズのマルチブーム解体仕様機「ZX500LCK-7」の受注を日本国内向けに開始した。最大運転質量は6万6900キロに達し、解体現場での生産性を引き上げる。
マルチブームは、油圧ショベルのブームやアーム部分(フロント)を解体対象の高さや作業進捗に応じて丸ごと交換できる構造のこと。現場の状況に合わせてフロントを付け替えることで、建機を複数台搬入せずに油圧ショベル1台で多様な作業が完了する。
新型機は3種類のフロントを用意し、ビル8〜9階相当の高さ28メートルまで届く「ハイリフト仕様」、ビル6〜7階相当となる高さ20.7メートルの「モンスタハイリフト仕様」、ビル4〜5階相当となる高さ13.5メートルの「ツーピースブーム仕様」をラインアップにそろえた。特にハイリフト仕様は、従来モデル「ZX500LCK-6」と比較して最大アーム先端高さを約1メートル伸ばし、作業範囲が広がった。
生産性向上を狙う解体業界のトレンドを受け、アタッチメントの大型化にも対応した。モンスタハイリフト仕様で最大5600キロ(従来モデル比600キロ増)、ツーピースブーム仕様で最大6100キロ(従来モデル比800キロ増)の重量級アタッチメントを装着できる。鉄骨切断やコンクリート破砕を担う大型クラッシャーを安定して稼働させ、効率的な解体作業が実現する。
解体機の輸送問題も考慮し、これまでは輸送時間帯を夜間に限定するケースが多かったが、新型機はフロントの輸送寸法を根本から見直した。荷台高さ1100ミリ以下の平ボディートラックを用いた日中の車両搬送が可能になり、輸送業者はスケジュールを柔軟に立てやすく、働き方改革にも寄与する。
現場での組み立ても改善し、フロント配管レイアウトの最適化で、以前よりも低い作業台で組み立てられる。作業員の高所からの転落リスクを減らし、組み立ての効率と安全性の向上につながる。
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