ブースの大型モニターでは、オンプレミス解析ソフトウェア「KELGEN swift」による設備監視画面のイメージを表示した。
KELGEN swiftは、KELGEN SDシリーズから収集したデータをクラウドではなく工場内のローカルPC上で処理するソフトウェアだ。独自のアルゴリズムを用いてデータクリーニングやノイズ除去を行い、正常稼働時にも振動値がばらつく機器で、ノイズに起因する誤判定を抑える。
他にも、トレンド解析や差分解析、MT法による多変量解析などに対応し、設備ごとの測定値や異常度をグラフやマップで表示する。
クラウドを利用しないため、クラウド利用料や外部通信に伴うランニングコストを抑えられる。外部ネットワークへの接続が制限される工場にも導入しやすく、センサーによるデータ収集から解析までをオンプレミス環境で完結できる点も特徴だ。
電池交換や電源配線を必要としないKSGD-SV10と、オンプレミスで動作するKELGEN swiftを組み合わせることで、巡回点検の工数やセンサーの維持管理に伴う負担を減らし、設備保全業務の効率化につなげる。
ブースではKSGD-SV10に加え、K熱電対に対応する温度センサーデバイス「KSGD-STK」と、電圧入力型のアナログ入力デバイス「KSGD-SAV」も展示した。
K熱電対は、異なる2種類の金属を接続した回路に生じる熱起電力を利用して、温度を測定するセンサーで、産業用途で広く使われている。KSGD-STKは、K熱電対を接続し、高炉や熱処理炉、焼成炉、配電盤などの温度を測定するデバイスだ。
KSGD-SAVは、圧力計や流量計など既設の計測機器が出力する1〜5Vのアナログ信号を取り込み、測定値を無線で送信する。これまで作業員が現場で読み取っていた計器の測定値も自動収集でき、巡回点検の効率化や省人化につなげられる。
両製品はいずれも現在、2.4GHz帯の無線通信を採用し、通信距離は約50メートルだ。担当者によれば、KSGD-STKとKSGD-SAVについても、920MHz帯への対応を開発中とのことだ。また、防爆仕様の製品も開発を進めており、2027年度以降のリリースを予定している。
KELKの環境発電型IoTデバイスとKELGEN swiftを組み合わせた故障予兆検知システムは、2026年3月に「第10回ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門で優秀賞を受賞した。現在、コマツの工場や日本製鉄を含む複数の事業所で、導入が進んでいるという。
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