第5回 住宅・ビル・施設 Week 特集
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» 2020年12月09日 10時14分 公開

アズビルが提案する“with/afterコロナ時代”のオフィスと社会を支えるIoTビル設備群第5回 住宅・ビル・施設 Week(1/3 ページ)

アズビルは、ビルディングオートメーションシステムを核に据え、IoT、AI、ビッグデータと多面的に組み合わせることで、with/afterコロナ時代のスマートビルを提案している。なかでも、2019年に発表したAI顔認証技術を利用したウォークスルーの入退場管理システムは、温度検知の機能を新たに追加し、コロナ禍における非接触の入退場セキュリティと感染予防を両立させた。

[石原忍,BUILT]

 アズビルは、住宅、ビル、商業・公共施設など、あらゆる建築物を対象とした建築総合展「第5回 住宅・ビル・施設 Week」(会期:2020年12月2〜4日、東京ビッグサイト)内の「第5回 スマートビルディング EXPO」に出展し、ビルディングオートメーションシステム(BAS)の枝葉となるIoTやAI、ビッグデータ解析などの最新デバイスを多数披露した。

ビル入退館のAI顔認証に、温度検知の機能を追加

 ブースでは、「新型コロナ時代にDXを推進するアズビルのビルディングオートメーション」をコンセプトに、「新時代の“オフィス”を支える」と「新時代の“社会”を支える」の2つのアプローチで展開。アズビルのBASに接続して、一元的な管理が可能な換気ソリューションや赤外線アレイセンサーなどの製品群を出品し、with/afterコロナ時代のオフィスと社会の在り方を提案した。

 オフィスを対象にした製品のうち、新型コロナウイルス感染症の水際対策として、とくに需要が期待されるのが「AI顔認証・温度検知ソリューション」。ソフトバンクグループでAIカンパニーの日本コンピュータビジョン(JCV)との提携により、2020年春に発売したAI顔認証システムに今回、体温検知の機能を新規追加した。データベースに事前登録してあるビル入館者の顔を認証するだけでなく、スマートフォンタイプの専用デバイス「SensePass2」の上部に取り付けたサーモグラフィカメラで温度も計測する。

 JCVのAIは、香港・SenseTimeグループの高精度な顔認識アルゴリズムをベースにしており、月明り程度の暗い場所やメガネ着用時でも、なりすましを防止し、0.3秒以内で本人認証が行えるのが特長。検温機能も実装されたことで、カメラ前の人物がマスクを着けているかの判定も行い、未着用の場合は画面上で着用を求めることもできるようになった。

 AI顔認証・温度検知ソリューションは、アズビルの入退室管理システムと連動しているため、鍵やICカード、スマートロックのパスワード設定などはいずれも不要となる。そのため、感染が拡大する中、警備員や検温スタッフを出入り口に配置しなくても、セキュリティと温度検査を両立させたハンズフリーのビル入退館が実現する。

JCVとの技術連携による「AI顔認証・温度検知ソリューション」。写真左のスマホタイプの機器が専用デバイス「SensePass2」。上部に取り付けられているのがサーモグラフィカメラ

 オフィス内などの室内環境向けには、「赤外線アレイセンサー」を活用した新換気ソリューションを出品。高さ3メートルの天井に設置した複数の赤外線アレイセンサーで、執務室内の人数や温度を面で捉え、BASと連携させることで、在室人数や環境変化に応じた換気制御や照明のON/OFFなどの調整を自動で行う。

 赤外線アレイセンサーは、コンパクトサイズ以外にも高性能タイプをラインアップ。高性能タイプは、大空間をカバーし、高さ18メートルの高さからでも物体が発する赤外線を検知する。展示会場では、ブース内の総人数と位置を計測してデモを行った他、東京ビッグサイト南展示棟の天井にも取り付けられていることが紹介された。

コンパクトタイプと大空間に対応した2種類の赤外線アレイセンサー
「AI顔認証・温度検知ソリューション」で入退場者数をカウントし、「赤外線アレイセンサー」で総人数及び位置を測定して、ブース内の密を避けた
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