360度画像とBIM/CIMなどの3次元モデルを重ね合わせることができれば、損傷の分析などに有効です。下図左は、「橋長30メートルの鋼I桁橋を作って」「主桁を2本から3本に変更」などの言葉の指示で橋の3次元モデルを生成し、「腐食損傷を一番左の桁の外側の端部に入れて」などの自然言語で損傷情報の管理を可能としたものです。下図右では、3次元モデルを利用して構造解析のモデルを生成し、設計荷重をかけて変形を計算しています。
このように多様な機能を連携させた利活用の試行検討が、AIコーディングエージェントを利用することで容易に実現します。
下図は、アルカリ骨材反応(ASR)に伴う帯鉄筋の破断※7によるせん断耐荷力の低下を3次元モデル上で算定して可視化した例です。AIコーディングによって、特殊な状況を想定した個別な条件やさまざまなパターンを試行しやすくなっています。
※7 阪神高速道路「阪神高速技術のチカラ:アルカリ骨材反応対策(4/5)」
研究分野だけでなく、プログラム経験のほとんどない技術者が、自らの業務を効率的にするために現場でAIコーディングを活用しているケースもあります。下図は、スマートフォンで撮影した写真の位置情報(緯度/経度)を自動で読み取り、地図上に写真を表示して、写真の整理やデータの蓄積ができるシステムを試作したものです。
これまでは難しかった機能連携や個別の現場業務を支援するプログラムが、比較的容易に試作できるようになってきました。優れたツールが登場すれば、精度や信頼性に加え、汎用性や安定性を検証し、拡張性やセキュリティ対策などの機能も実装することで、ソフトウェア製品にまで昇華させることも期待できるでしょう。
現場の多様なニーズに応じた試作や試行を、土木技術者が自ら行えるようになることで、多種多様なツールが次から次へと現れてくるようになるでしょう。新たなニーズが明らかになるにつれて、ソフトウェアの適用場面もさらに拡大し、建設産業全体の生産性も大幅に向上すると予想されます。建設現場の身近な課題解決に、ぜひ身近な課題解決にAIコーディングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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