アーリーリフレクションは、施設管理クラウド「BIMSTOK」と連携ツール「Early IO」を組み合わせた新ソリューションを発表した。分散した点検データ、設備台帳、センサー情報などをシステムを横断し、BIMデータ上で一元管理し、将来はAIによる異常検知や予測保全などの活用も見据える。
アーリーリフレクションは2026年4月28日、施設維持管理データとBIM/CIMを連携させる新たなソリューションの提供を開始したと発表した。施設管理クラウド「BIMSTOK」と、エンタープライズ向けデータ連携ツール「Early IO」を組み合わせ、企業が持つ維持管理などのデータ資産をBIMデータ上で手軽かつ一元的に活用できるようになる。
建築業界でBIMの導入が進む一方、竣工後の「維持管理フェーズ」での活用には大きな壁が立ちはだかっていた。現場の点検記録や設備台帳、IoTセンサーからの情報がExcelや複数のシステムに分散しており、BIMモデルと紐(ひも)づいていないケースが多いためだ。
システム間を連携させるにも、個別の開発が必要で、多大なコストと手間が掛かる。大規模な連携基盤を構築しても、将来のシステム変更や追加に柔軟に対応できないことも、「どのデータが正しいか分からない」という現場の混乱を招き、維持管理BIMの定着を阻む要因となっていた。
新ソリューションは、こうしたデータ分断の問題を一挙に解消する。中核となるBIMSTOKは、維持管理に最適化されたBIMクラウドだ。IFC形式のファイルをWebブラウザ上で軽快に動かせる他、点在する資料や記録をノートにまとめてリンクを生成したり、AIで必要な情報にアクセスしたりする機能を搭載している。一般的なBIMソフトウェアで求められる高性能なPCは不要で、現場の事務用PCでも快適に操作可能だ。
BIMSTOKに、データ連携ツールのEarly IOを組み合わせることで、従来は個別開発が必要だったシステム間の連携がノーコードで柔軟に実現する。点検記録から設備台帳、IoTデータまでをBIMSTOK上に集約し、複数システムにまたがる情報をBIM上で一元管理できる環境を工数をかけずに構築できる。
大容量のBIMデータやIoTデータを安定して処理でき、監視/ログ管理の機能によるエンタープライズレベルの強固なセキュリティも備える。
今後は、BIMSTOKとEarly IOの連携領域を段階的に広げ、蓄積したデータを活用してAIによる異常検知や予測保全など、より高度な運用支援機能の開発を進める。
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