アクティオの暑熱対策製品のラインアップは、「体内から冷やす」「広範囲を冷やす」「近場/近辺を冷やす」「現場環境を管理する」の4つのカテゴリーに分類して展開している。
体内から冷やすの新商品は、シャープの技術を活用した「アイススラリー冷蔵庫」だ。市販のペットボトル飲料を入れると、一定時間冷却した後に衝撃を与えることで液体と氷が混ざり合ったフローズン状の“アイススラリー”を作り出す。丸尾氏は「アイススラリーは液体と氷を一緒に飲めるので、体をより内側から冷やせる」とし、作業員への水分や塩分の補給に最適とアピールした。
既存製品では、1日に数十キロの氷を製造できる「製氷機」、水道直結で冷水を提供する「ウオータークーラー(足踏みタイプ)」など、物理的に体温を下げる商品もそろえている。
広範囲を冷やすでは、20馬力のハイパワーを誇る「移動式クーラー」を訴求。体育館などの大空間を冷やし、ダクトのレイアウトによりさまざまな場所へ冷気を送ることが可能だ。
参考出品の「SUN GO COOL(サンゴクー)」は、特許技術のノズルで渦を巻くトルネード風を生成し、最大40メートル先まで冷風を届ける。
近場/近辺を冷やすで活躍するのが、充電式のポータブルスポットクーラー「エコやん」だ。電源が確保できない足場の上やフォークリフトの運転席など、場所を選ばず設置でき、満充電で約4時間稼働する。
移動式クーラーの「クールキャノンエコ」は、水を利用した気化熱と熱交換器を組み合わせ、低消費電力かつ低排熱を実現したエコロジー製品。他にもスポット冷却では、微細な霧で周囲を冷やす「クールミストファン」、定番製品「スタンドファン」も根強い人気を誇る。
現場環境の管理では、最新技術を用いたツールも用意している。その1つがAIカメラ「カオカラ」だ。顔をかざすだけで、個人ごとの熱中症リスクを判定。赤ら顔や発汗状態といった生体データと、周囲のWBGT値を掛け合わせ、熱中症リスクを4段階で表示する。判定そのものは最大3秒で済むため、作業員にとってもそれほど煩わしくはない。データはクラウドでの一括管理が可能で、高リスクが検出されると管理者にメールで警告が通知される。
今回のセミナーでは、リチウムイオンバッテリーの安全対策にも触れた。夏の高温下ではバッテリーの発火事故が増加しており、アクティオは火災リスクの低減製品として、2026年4月7日から「充電ロッカー」と「充電保管庫セット」のレンタルを開始した。
充電ロッカーは、既存製品をアクティオが大幅にカスタマイズした。各ロッカーの天井に消火剤エアロゾルを放出する「消火フィルム」を内蔵し、万一の発火時には自動で初期消火する。電源タップは過電流/漏電ブレーカーの機能を備え、盗難防止のロック機能も装備している。
保管庫タイプは、1700度の耐熱性を持つシリカクロス製の防火カバーを備え、周囲への延焼を防ぎ、被害を最小限に抑える。火災報知器から火災を知らせるアラートが発報するため、周辺にいる作業員にも危険を知らせる。セット品として、電源タップ、火災報知器、消火器スタンドなどが(どうこん)される。

新製品の充電保管庫。高い耐熱性能を持つシリカクロス製の防火カバーを採用した。このクロスには1700℃程度の耐熱性能がある。一般的な火災温度は1200℃程度のため、保管庫内で火が上がっても外部への延焼は防げることになる。保管庫の天井部には火災報知器も装着進氏は、「アクティオの特徴は単なるレンタル会社に終わらず、顧客の課題に合わせてカスタマイズやメーカーと共同開発する点にある。今回のラインアップは、まさにそのレンサルティングの完成形だといえる」と締めくくった。
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