ワークマンが“マジ”で気温45℃対策に挑む EXILE監修のファン付きウェア、26年夏20万着販売へ熱中症対策(2/2 ページ)

» 2026年05月13日 14時39分 公開
[黒岩裕子BUILT]
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猛暑日の増加でファン付きウェアが年間約200億円規模の主力商品に

「ZERO-STAGE」のファン付きウェアを着用して登壇した土屋氏

 開発の背景には、全国的な猛暑日の増加がある。2025年の40℃越えは延べ29回、最高気温は群馬県伊勢崎市で41.8℃を記録した。土屋氏は「異常気象が常態化し、気温45℃が現実味を帯びてきた。日本の夏はもはや災害の域に達してる」との危機感を示した。

 急激な気候変動に伴い、ワークマンの季節商品の売れ筋にも大幅な変化が起きている。土屋氏がワークマンに入社した14年前は、売り上げ構成比が冬物65%、夏物35%だったのに対し、現在は逆転し、夏物が65%を占めるまでなった。ファン付きウェアは2026年に約200億円規模の売り上げを見込む主力商品になっている。

 消防庁によると2025年の搬送者数は約10万人に上った。そのうち作業従事者は11%にとどまり、89%は一般生活者だったという。ワークマンは熱中症対策を生活者にとっての喫緊の課題と捉え、建設現場などの作業用途に加え、一般消費者向け市場にもファン付きウェアを本格展開する。

2025年の搬送者数約10万人のうち一般生活者が89%を占めた

 土屋氏は、一般向け市場が拡大しなかった要因として、従来のファン付きウェア特有の「見栄えの悪さ」を挙げた。「風船」「ダルマ」「マシュマロ」のような膨らんだシルエットが普及の障壁になっていたとして、新製品は独自のエアシステムを採用し、従来のウェアと比較してマイナス11センチのスリムなシルエットとしながら、風量は従来比1.45倍の秒速9.6メートルを実現した。

膨らんだシルエットを抑えながら風量は従来比1.45倍を実現

 土屋氏によれば、作業服にも今後「見栄え」が求められるようになるという。「2025年6月から企業に熱中症対策が義務化され、企業の熱中症死亡者が半減するなど、早速1年で効果が表れている。命を守る対策としての熱中症対策が一巡化し、次に企業が考えるのが『かっこいい作業服』の採用だ」。建設業界向けでは、人手不足が深刻化する中、各企業も若い人材を採用するための対策を進めている。「EXILEとコラボした作業着はワークマン主力商品よりも価格は高いが飛ぶように売れている。それだけスタイリッシュな作業着の需要は高い」と自信をみせた。そのため、今回のZERO-STAGEファン付きウェアは、こうした需要を見据えた製品と位置付けている。

 カラーバリエーションも充実させ、ファンベストは全店共通のアイスブラック、店舗限定のアイスグレー、アイスネイビーに加え、女性向けにパープルとサンドベージュをラインアップした。価格は3900円(税込み、ファン/バッテリー別売り)。

EXILEメンバーがCM撮影時の効果を紹介

 2026年5月22日から放送する新CMには、TAKAHIROさん、橘ケンチさん、TETSUYAさんが出演する。CMでは「涼しさは着て作る時代へ」をコンセプトに、ファンウェアの冷却性能とスタイリッシュさを訴求する。

撮影時のエピソードを披露

 トークセッションでは、出演者が撮影時のエピソードを披露した。TETSUYAさんはトランポリンを使用した撮影を振り返り、「ファン付きウェアを着用していたため汗をかかなかった」と語った。

 また、会場に大型ハロゲンライトを設置し、真夏を想定した高温環境を再現した。登壇者がファンウェアを着用したまま暑熱環境を体験し「風の流れが絶妙で脇や首元など欲しいところに風が届く」「手などむき出しの部分には厚さを感じるが体は空気が熱を遮ってくれるのか暑さを感じない」とファンウェアの効果を語り、製品の冷却性能をアピールした。

会場では大型ハロゲンライトを用いて酷暑環境を再現し、ファンウェアの冷却性能を体験できる演出を実施した
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