戸田建設は、責任あるAI活用の推進と全社的なAIリテラシー底上げを目指し、3つの施策を実施する。取り組みを通じて、一部の専門人材にとどまりがちなAI技術を全社員が日常業務で使いこなす「AI活用の全社標準化」に乗り出す。
戸田建設は2026年4月1日、責任あるAI活用の推進と全社的なAIリテラシー底上げを目指し、生成AI専門部署「GenAI(Generative AI)推進課」の新設、「戸田建設AI基本方針」の策定/公開、全社員を対象とした「生成AIパスポート」取得の3施策を実施すると発表した。
施策を通じて、一部の専門人材にとどまりがちなAI技術を全社員が日常業務で使いこなす「AI活用の全社標準化」に乗り出す。取り組みは「DX統轄部」を中心に進め、安全かつ責任あるAI活用を推進する。
戸田建設は2026年3月1日付で、DX統轄部内に生成AI専門部署GenAI推進課を新設した。生成AIを安全に利用するためのルール作りに加え、社内向けAIシステムの開発/運用、各部署への活用支援や教育、相談窓口の役割を担う。戸田建設は、GenAI推進課を全社のAI推進を担う司令塔と位置付ける。
また、2026年4月1日に策定/公開した戸田建設AI基本方針には、「人間中心の原則」「安全と品質の最優先」「公平性と倫理の追求」「徹底したセキュリティ管理」など10項目を掲げた。今後は方針に基づいて社内ガイドラインの整備と見直しを進め、急速に変化するAI技術と利用リスクへの対応を図る。
人材育成では、全社員が生成AIパスポートを取得する目標を掲げた。2026年度は会社主導で団体申し込みを実施するなど、社内で取得キャンペーンを展開し、社員の事務的負荷を減らしながら資格取得を後押しする。
戸田建設は今回の施策について、「ルール作り」「推進体制」「全社教育」の3方向から包括的にアプローチすることで全社的な基盤を整え、AI活用を全社標準にするための重要な第一歩と位置付ける。
今後は、GenAI推進課の支援のもと、社員一人一人が自らの業務を変革する「AIへの挑戦」を協力に後押しする。生成AIパスポート取得を出発点としつつ、内製AIアプリではMCP(Model Context Protocol)を活用した社内外データ連携も進めている。戸田建設は、こうした技術基盤と社員の創造性や現場の知見を組み合わせることで「AIとの協創」を実現し、建設業における新たな価値創造と生産性/品質の向上につなげる。
AI:三井ホームが年120万時間の創出めざし、生成AIの管理規定を制定
AI:三井不動産が生成AIを全社導入、ChatGPTと内製開発の独自AIで業務削減時間10%以上目指す
不動産テック:LIFULLが生成AI活用で半年間に約5万時間の業務時間を創出
AI:建設AIエージェントの提供開始、初弾はナレッジ検索 日立ソリューションズが北野建設と協創
AI:矢作建設、生成AIを人事評価制度で活用 社員の目標設定支援
AI:マルチモーダル生成AIで土木の施工計画書を自動作成、作業時間を85%削減 大成建設Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10