そのBizStackをシステムの中核に置くのが、水中ポンプ死活監視APPだ。MODEとクラウド録画プラットフォームを提供するセーフィーが共同開発したソリューションで、セーフィーが販売する建設現場向けBizStackベースのOEMサービス「BizStack Construction Apps」の第一弾と位置付けている。
水中ポンプの監視は、設備ごとに継続的な稼働確認が必要なため、定期巡回のコストが無視できない。水没など水に起因するインシデントが発生すると、復旧や改修の費用が跳ね上がる。現場が「もっと早く分からなかったのか」と悔やむ典型的な領域でもある。
水中ポンプ死活監視APPは、センサーとカメラ、そして生成AIを組み合わせた監視システム。水中ポンプに電力を供給する分電盤にセンサーを設置し、電流値を基にポンプの稼働状況を判断する。数値データに異常が出た際には、メールやチャットでアラートを通知する。
水中ポンプ死活監視APPの特徴は、カメラ映像による遠隔確認を生成AIで呼び出す対象に組み込むことで、判断の精度と速度を高めた点にある。
現在は異常値のアラートを受け取った後、電話で現場に確認を依頼したり、場合によっては距離のある現場へ急行したりしている。土木の現場は山奥などアクセスが悪いところも多く、確認のために現場へ向かう移動そのものが長時間労働の一因にもなっている。
水中ポンプ死活監視APPでは、生成AIに「異常が出た箇所のカメラを見せて」といった形で指示すると、該当する映像を呼び出せる。さらに「異常が発生した時間帯」を指定して参照できるため、現地へ向かう前に遠隔で状況を把握し、緊急性をより厳密に判断できる。
サービス担当者は「これまで一連の確認作業は全て人の手で行っていた。最終的には人が判断するにしても、そこに至るまでの確認に生成AIを活用することで、手間を大幅に減らせる」とメリットを強調した。監視→通知→映像確認→判断までを同一の導線にまとめることで、巡回コストとインシデント対応の初動スピードを同時に改善する狙いだ。
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