デジタル技術活用の除雪支援で堀口組が内閣総理大臣賞受賞 第9回インフラメンテナンス大賞第9回インフラメンテナンス大賞(2/2 ページ)

» 2026年01月29日 11時00分 公開
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国土交通大臣賞はLiberawareのドローン点検などが受賞

 国土交通大臣賞は、下水道分野にLiberawareの「人が立ち入れない空間のインフラ点検を可能にする小型ドローン技術の実装と普及」、河川/ダム/砂防/海岸分野に飯島いいものつくろう会の「太田切川の常水路工(魚道)施工のスタンダード化」、道路分野では日本ペイントの「さびを味方にインフラを守る維持管理コスト低減型新機能性塗料ダンジオーラシステム」が選定された。

Liberawareは屋内狭小空間専用ドローンを下水管路点検などに活用 出典:第9回インフラメンテナンス大賞 パンフレット

 Liberawareは、屋内狭小空間専用ドローン「IBIS2(アイビスツー)」を開発/提供している。手のひらサイズの軽量ドローンに、衝突対応飛行アルゴリズム、暗所対応カメラ、粉塵対策機構を搭載。従来の手法では点検が困難で危険だった狭く暗い下水道管路内の調査でも高精細な映像を取得し、状況を迅速に把握できる。2025年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故でも活用され、災害対応における有効性も証明された。

 人の立ち入りが難しい環境で最小限の機材と人員で効率的に点検できること、多くの自治体でも活用され、今後の波及効果が期待されることなどが評価された。

飯島いいものつくろう会は太田切川の常水路工(魚道)施工のスタンダード化で受賞 出典:第9回インフラメンテナンス大賞 パンフレット

 飯島いいものつくろう会は、砂防の工事現場に関する事柄に対し、組織や会社の枠を越えて相談や意見交換、議論できる場として、20年以上にわたって活動を継続している。同会では、河原の自然石(転石)を石積(張)護岸や常水路(魚道)等の材料として使用する工事現場で蓄積したノウハウを議論、検討しスタンダード化を実施。「土砂がたまりにくく、かつ魚が登りやすい魚道」を細部の施工標準を含めて発注者である国に提案し、実際に太田切川でスタンダード化されたこと、建設会社の技術者と発注者が組織の枠を越えて議論/検討し、継続的かつ積極的に取り組みを行っていることが評価された。

日本ペイントは鉄鋼インフラの長寿命化と効率化に寄与する新塗料を開発 出典:第9回インフラメンテナンス大賞 パンフレット

 日本ペイントは、飛来塩分に対する塗膜の防食機能を高めると共に、さび転換設計技術によりさび面への防食適性を付与する新技術を開発した。塗料は鉄鋼インフラの防食手法として広く利用されているが、海沿いなどの飛来塩分の多い環境や塗替え時に鋼材表面のさびを十分に除去できない場合などには短期間での塗替えが必要になり、維持管理コストの増大が課題となっていた。

 新技術は、時間経過と共に防食機能が向上し、飛来塩分にも対応できる自己改良機能と、さび残存面に対しても効果を発揮する高いさび面防食適性の2つを兼ね備えている。鉄鋼インフラの長寿命化とメンテナンス効率化に貢献し、多方面への波及も期待されることが評価された。

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