一方でトレーニングは、手を動かしながらソフトウェアの基本的な操作を学習するサービスだ。展示ブースでは、4種のソフトウェア(AutoCAD、Revit、CADWe'll Tfas、Rebro)の基礎を学べると紹介した。トレーニングのオンライン講座では、この4種類の中から2つを選択して受講できる。
建築設計ではBIMへの移行が加速しているが、従来のCADとBIMでは概念そのものが異なるため、戸惑いを感じる担当者が多いようだ。こうした差を埋めるのがトレーニングだ。
松本氏によると、設備系のCADWe'll TfasやRebroは、学校でなかなか学ぶことができないという。そのため、自己流で操作方法を学ぶことが多く、作業効率にも差が生じやすい。ワット・コンサルティングのトレーニングは標準的な学び方を提供することで、全社で均一に操作レベルの向上を図れる。
ワット・コンサルティングでは、ジョブトレシリーズとしてソフトウェアの使用法やスキルを解説した書籍を出版しており、トレーニング動画はその書籍をベースにしている。
専門知識が学べるレクチャーは、スライドを用いて専門的な知識を詳しく解説する講義形式の動画コンテンツだ。建築設備やプラント技術者のための基礎講座を提供し、専門的なスキルアップに役立つ内容だ。
Webアプリは、建設専門用語と資格取得の学習ツール。専門用語のアプリは日本特有の建設専門用語を解説し、○×クイズ形式で学習できるだけでなく、用語集も備える。日本語に加え、外国人材の利用も想定し、英語、ベトナム語、ミャンマー語、インドネシア語、ウズベク語の6か国語にも対応している。
資格学習アプリは、1級/2級の建築施工管理技士資格の取得を目指す方の学習ツールで、過去の試験問題から一問一答形式で出題する。今後は管工事、電気工事、土木の施工管理技士もリリースする予定だ。
Construction Boardingを展開するワット・コンサルティングは、育成型の人材派遣業を主軸とする企業だ。未経験者を2〜3カ月で専門スキルを持つ人財に育て、企業で就業できるようにするビジネスモデルも展開している。Construction Boardingは、その際の育成で使っていたノウハウを事業化したものだという。
Construction Boardingには、先に触れた学習書籍の出版をきっかけとした研修事業で蓄積したOJTに関する知見も投入されている。松本氏は、ワット・コンサルティングでは特に文系など建設業界に触れてこなかった人でも施工管理者やエンジニアにすることを目標としているという。Construction Boardingには、施工管理者を育てる際に「どこでつまずくか」や「どういった目線で教育したら良いのか」といったノウハウの蓄積がある。
若手世代は活字離れが進み、多くのことをYouTubeなどの動画で学ぶことが一般化している。しかし、企業では現場が忙しく教育用の動画を作成する余裕はない。
Construction Boardingを利用することで、教育の負担軽減となり、新人を早く即戦力に育てられる。技術者や技能者の高齢化や退職などによる技術継承の問題を抱える企業をはじめ、OJTの余裕がない現場には、かゆいところに手が届くサービスといえるだろう。
BIM/CIMの歴史と本質を学会論文で振り返る【土木×ICTのBack To The Basic Vol.4】
建設ICT市場の成長を目指す「アクティオ版i-Construction」、ICT土工体験会から探る
高価な建設ICTを用いた“i-Construction”は「ホントに儲かる?」コベルコ建機が真相を明かす
3.11復旧工事など災害対応で活躍したCIM、岩手・地方建コンの奮闘
2025年度のICT施工原則化で、コマツが3D施工の標準モデルと位置付ける次世代ICT建機
i-Con2.0実現にはAI活用が不可欠 3つのオートメーション化を加速させるAI【土木×AI第37回】Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10