日立建機は東京都府中市の施工現場で、移動式給電車とバッテリー駆動式ショベルを組み合わせた実証試験を実施し、充電用電源未整備の現場でも安定稼働が可能であることを確認した。
日立建機は2025年12月3日、東京都府中市の施工現場で、移動式給電車とバッテリー駆動式ショベルを組み合わせて、充電用電源が未整備の現場を想定した実証試験を行ったと発表した。
試験は日立建機のバッテリー駆動式ショベル「ZX55U-6EB」と、ベルエナジーの移動式給電車「MESTA Gen(メスタ・ジェン)」を使用し、2025年11月10〜14日の5日間にわたって実施。充電用電源がない現場でも安定した施工が可能か確認するとともに、エネルギーマネジメントを行う上での最適な充電計画について検証した。
MESTA GenはEVをベースに開発した自走式の給電車。充電ステーションでの充電後、指定の場所に移動して建設機械やEVに電力を供給できる。
試験は外構工事/土木工事の現場で実施。1日に複数回、近隣ステーションで充電した後、現場へ戻ってショベルへ直接給電した。給電のタイミングは日立建機が施工現場の運用スケジュールやショベルの稼働状況に基づいて計画し、ベルエナジーが計画に応じた配車を実施。これにより、充電用電源が整備されていない現場でも安定的な施工が可能だと確認した。
日立建機は実証結果を踏まえて、今後、施工現場でのエネルギーマネジメントソリューションの実現を目指す。
第7回 国際 建設・測量展:“ChatGPT”で建機を遠隔操作! ICT施工の設定や作業内容に応じた機能提案も、住友建機
第7回 国際 建設・測量展:ボルボの“GX”ホイールローダー日本上陸 90分充電で9時間稼働
GX建機:建設機械にも“環境配慮”の波 静かでパワフルな最新GX建機の“試乗会”に潜入
ICT建機:ボルボの油圧ショベルが10年ぶりにフルモデルチェンジ 20tクラスで燃費15%向上
産業動向:モノタロウが現場に直接配送/現場回収する「建機レンタル」開始
GX建機:GX建機「最大導入シナリオ」を公表、2040年にミニショベル1万台/電動化率30%へ 経産省Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10