デルタ電子はドローン撮影とAI画像解析を組み合わせたインフラ点検ソリューション「SKYINSPECT AI」の国内販売を正式に開始した。
デルタ電子は2025年6月30日、ドローン撮影とAI画像解析を組み合わせたインフラ点検ソリューション「SKYINSPECT AI(スカイインスペクト エーアイ)」の国内販売を正式に開始したと発表した。
AI画像解析による高精度な劣化検出や非GNSS環境対応の自律飛行により、従来の人手によるインフラ点検と比較して、点検精度と効率が向上する。
SKYINSPECT AIは、橋梁(りょう)やソーラーパネルなどの構造物を対象としたクラウド型の総合管理システム。ドローンの飛行計画立案から3Dモデリング、異常検出、報告書出力までワンストップで提供する。点検履歴の閲覧も容易で、各回の劣化状況も比較も可能だ。
システムでは、ひび割れや腐食などの異常箇所を自動で検出し、構造物の健全性を定量的に評価。Visual SLAM技術によりGPS信号が届きづらい橋梁下などでも安定した飛行や点検が可能だ。さらに撮影データと解析結果から自動で点検報告書を作成し、作業工数を大幅に削減する。橋梁やソーラーパネルなど点検対象に応じた専用モジュール構成を用意し、多様な現場ニーズに対応する。
今後はAIの継続的な学習による判定精度の向上、マッチングプラットフォーム導入による業界全体の効率化支援を目指すとした。
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