全国約3000万台あるとされる月極駐車場のうち、オンラインには100万台の登録しかないといわれている。月極駐車場の検索/契約サイト「PARK STOCK」は、残り2900万台分の駐車場を衛星とAIでデータ化。リアルタイムで駐車場の空き状況や料金が分かり、駐車場探しがラクになる。貸主側にとっても、初期費用や月額費用が掛からず自社の駐車場登録や空満管理ができるメリットがある。
建設テックや不動産テックなどの複数事業を手掛けるランディットは2024年11月7日、衛星とAIで「月極駐車場」の検索や契約ができるポータルサイト「PARK STOCK(パークストック)」を開設した。
月極駐車場は全国約3000万台あるうち、オンライン上に公開情報として存在するのは100万台しかなく、PARK STOCKは衛星とAIを活用しながら駐車場のデータ拡充を進めている。従来のポータルサイトやSaaSで困難な情報の正確性と網羅性の課題に対し、PARK STOCKは無料で最大級の駐車場データベースにアクセスできるのが特長だ。
ここ最近は駐車場のデジタル化が進んでおり、香川県の企業では月極駐車場をデジタルで自動管理し、人手不足に悩む鉄道事業者の省人化や省力化を支援。公共駐車場でも京都では、大型駐車場のオンライン予約システムを運用している。
駐車場データベースの需要高まりを受けランディットは、全国に存在するデータ化されていない2900万台分の駐車場をデータ化し、借主や貸主双方にとってスムーズな駐車場探しや予約を実現するためにPARSK STOCKを開発した。
PARK STOCKで可能になるのは、借主側はWebサイト上で全国の月極駐車場の空き状況や料金、対応車両、空き台数、利用期間を検索できる。登録されている駐車場は申し込みから、審査、契約まで非対面のWebで完結し、申し込み後のやり取りもチャットだけで済む。
貸主側は、初期費用や月額費用が無料のため、集客費を抑えられる。PARK STOCKのWebサイトでは月極駐車場の登録や空満管理、自社の駐車場予約サイトの自動作成、申し込み内容確認から、審査、契約書類の送付までが人に会わずに完了し、人件費削減や業務効率化につながる。
月極駐車場の申込みや契約などの駐車場管理を効率化するサービス「SYNC PORT(シンクポート)」と連携し、登録している駐車場であればリアルタイムで空き状況を確認し、即座にオンライン上で契約も結べる。SYNC PORTはAIカメラで監視業務を自動化するサービス「AIMO(アイモ)」と連携すれば、盗難など異常を検知した際に、管理者または管理者の代わりに契約者へ異常を通知する遠隔監視が実現する。
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