TODA BUILDINGは、国内トップレベルの耐震性能を実現するためコアウォール免震構造を採用。1階床下に免震層(積層ゴム、弾性滑り支承、オイルダンパー)を設け、敷地面積の大部分を免震化することで、地震終了後の揺れを大幅に低減し、地震時の建物内外の安全性能を高めた。
上部構造は、コアウォールを建物中央に配置し、アウトリガー梁(はり)と免震梁を連結することで、高い耐震性能を確保。コアウォールが建物の心棒となり、揺れと変形を上層階まで大幅に低減する。耐震性能は建築基準法の規定と比較して1.5倍、オフィス階の地震時の揺れは100〜180gal(200gal以下は家具が転倒せずモニターが揺れる程度)。
大谷社長は「今回初めてコアウォールを採り入れ、設計や施工の工程上のさまざまなノウハウが必要だと分かった。需要があれば対応していける力は付いたと考えている」と話した。
環境性能については、ZEB Ready認証の他、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」の建築物環境性能評価で最高位のSランク認証を取得。さらに、環境認証システム「LEED」のGOLDランク、「DBJ Green Building(グリーンビルディング)認証」の取得も計画している。工事と竣工後のビル運用では再生可能エネルギー由来の電力を導入。建設資金の一部は、グリーンボンドで調達している。
災害などで電力供給が遮断された場合でも、コジェネレーションシステムと非常用発電機により、ビル共用部とテナント専用部に電力を供給する。空調が停止しても、自然換気により必要な換気量をまかなう設計だ。
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