超高層複合ビル「TODA BUILDING」開業、最新技術を取り入れた「芸術文化の発展拠点」の全貌プロジェクト(2/4 ページ)

» 2024年11月07日 16時55分 公開
[黒岩裕子BUILT]

1〜6階は「芸術文化エリア」、8〜27階は「オフィスエリア」

 TODA BUILTDINGは、地下3階、地上28階建て、延べ床面積は約9万4813平方メートル(約2万8680坪)。地上階はRC造/S造のコアウォール免震構造で、地下はRC造/SRC造。設計・施工は戸田建設が手掛けた。ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図し、1〜6階の低層階にミュージアムやギャラリーから成る「芸術文化エリア」、8〜27階に「オフィスエリア」を整備した。

フロア構成 フロア構成 出所:戸田建設Webサイト
2階の共用空間。小野澤峻「演ずる造形」2024年制作 2階の共用空間に展示されたパブリックアート。小野澤峻「演ずる造形」2024年制作

 オフィスエリアは、戸田建設のオフィス(8〜12階)5フロアと、総賃貸面積約1万5000坪を有するテナントオフィス(14〜27階)14.5フロアで構成。テナントとして味の素などの入居が決定しており、現状で約9割が埋まっているという。オフィスの基準階はコアから窓面まで奥行きが3面とも約18メートルの無柱空間で、フレキシビリティの高いレイアウトを実現できる。各階にパントリーが設置できるスペースを設け、ガスで調理ができるフロアも用意した。

テナントオフィスフロア テナントオフィスフロア

 全オフィスフロアからダイレクトにアクセスできる13階には、ラウンジや貸会議室(12〜20人用、6室)、カフェテリアなどのテナント専用のビジネスサポート施設を設けた。28階は緑や風が感じられる屋上テラスとして開放。オフィスワーカーが心地よく働ける環境を提供する。また、事業継続性(BCP)と地域継続性(DCP)の観点から、主要設備を7階に設置し、浸水リスクに備えた。

ALTALT 13階にあるテナント専用のラウンジ(左)、28階の屋上テラス(右)
ALTALT 13階にあるテナント専用のカフェテリア

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