アクティオは、IoTを用いた「遠隔監視システム搭載濁水処理装置」のレンタルを開始した。クラウド上で薬品の残量やpH、濁度の記録、流量などのデータを一括管理できる。
アクティオは2024年8月、IoT(モノのインターネット)を用いた「遠隔監視システム搭載濁水処理装置」のレンタルを同月29日に開始すると発表した。
濁水処理は、工事現場などで発生する工業用排水を一般的な生活排水路へ流せるように、pH値や水質などを調整して浄化させる作業。濁水処理装置は、泥を含んだ工業用排水に凝集剤(特殊な粒子が入った薬液)を混入させて、水中の不純物と薬液が反応して大きな塊に結合することで、自重で沈降させ、水と不純物をタンク内で分離させられる。
これまでの濁水処理装置は定置式のため、浄化のトラブルが発生した場合、設置場所に行かなければ異常に気付かなかった。また、混合させる薬品が不足し、異常な処理が発生した際は、薬品手配の対応が後手に回ってしまい、薬品の残量やpH/濁度の記録、流量などを定期的に目視で確認する必要があった。
レンタル対象の装置は「ADP-10I」「ADP-20I」。ADP-10Iは処理数量が10立方メートル毎時で、電源供給が2.8キロワット。サイズが1600(幅)×2590(高さ)×2500(奥行き)ミリ。ADP-20Iは処理数量が20立方メートル毎時で、電源供給が4.55キロワット。サイズが1900(幅)×2681(高さ)×3415(奥行き)ミリ。
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