“レベル4”を見据え、空のラストフロンティアを開放するソフトバンクのドローン統合基盤「SoraBase」Japan Drone 2024(1/2 ページ)

ソフトバンクの「SoraBase」は、ドローンの導入や運用に必要なモノとコトをワンパッケージで提供するサービス。空のラストフロンティアをドローンのテクノロジーで開放し、多産業の社会課題を解決するサービス基盤となることを標ぼうしている。

» 2024年08月20日 12時32分 公開
[川本鉄馬BUILT]

 ソフトバンクは、「Japan Drone 2024/次世代エアモビリティEXPO 2024」(会期:2024年6月5〜7日、幕張メッセ)で、ドローンの運用に向けた総合的なサービスを提供する「SoraBase(ソラベース)」を紹介した。ドローンの“レベル4飛行”にフォーカスしたサービスで、ドローン機体の販売だけでなく、飛行代行や測量/点検などのソリューションを統合的に提供するという。

 ドローンを活用するには、機体や操縦者の手配、飛行計画や保守など、必要な業務が多様に存在する。SoraBaseの利用によって、これまでユーザーが個別に機体や操縦者の準備、通信環境の構築などの面倒事が解消されるだけでなく、AIによるデータ解析、遠隔操作などの用途に応じた各種サービスも備えているため、ドローン活用がより手軽なものになる。

SoraBaseはドローンサービスの“基盤”

SoraBase のブース全景 SoraBase のブース全景 写真は全て筆者撮影

 SoraBaseが目指すのは、ドローンサービスの“基盤”だ。建設や測量、災害対応、物流など多分野で利用が期待されるドローンに対し、ソフトバンクはドローンの導入と運用にで必要となる機体や操縦者の手配、飛行申請から保守などまでをトータルでサポートする。

 具体的には、機体販売をはじめ、飛行サポート/飛行代行、保守/運用(サポートセンター/ドローンスクール)、遠隔制御、点検/巡回/ドローンショー/物流といったソリューション、4G通信、データ解析などの多様なメニューを用意している。そのため、ユーザーは導入から、運用、データ活用までを一気通貫でドローン活用ができるようになる。

 2022年末に有人地帯上空における目視外の自律飛行=“レベル4飛行”が可能になったことで、今までは導入が難しかった人口集中地区の飛行や物流などでもドローンの利用が見込まれるようになった。SoraBaseは、レベル4飛行を見据えた機能をそろえている。

 SoraBaseのサービスは、その多くがソフトバンクのパートナー企業から提供される。ドローン機体はアミューズワンセルフをはじめとするメーカーの機体をラインアップ。タイプの異なる機体を用意しているため、ユーザーは、利用目的にマッチする機種が選べる。展示ブースには、アミューズワンセルフの長距離航行に適したハイブリッド式ドローン「GLOW.H(グロウ・エイチ)」と折り畳める汎用性の高い「GLOW.L(グロウ・エル)」、共同開発した双葉電子工業の「FMC-02」などを展示した。

SoraBaseで提供されるサービスをパネルで紹介。ドローンの国家資格取得に関するスクールを含む各サービスはソフトバンクのパートナー企業が提供SoraBaseで提供されるサービスをパネルで紹介。ドローンの国家資格取得に関するスクールを含む各サービスはソフトバンクのパートナー企業が提供 SoraBaseで提供されるサービスをパネルで紹介。ドローンの国家資格取得に関するスクールを含む各サービスはソフトバンクのパートナー企業が提供
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