GRIFFYのAIクレーンカメラ人物検知システムが、NETISに登録された。クレーン先端のカメラで撮影した画像を機械学習で解析し、クレーン吊り荷下の映像内にいる人物を判定して、警告音などで注意喚起する。
GRIFFY(グリフィー)は2024年7月3日、若築建設と共同開発したAIクレーンカメラ人物検知システム「SCAI Watcher(スカイウォッチャー)」が、国土交通省が運用する新技術のデータベース「NETIS(新技術情報提供システム)」に登録されたと発表した。NETIS登録番号はKT-240065-A。
SCAI Watcherは、クレーンのブーム先端に設置したカメラで撮影した画像をもとに、機械学習のAIアルゴリズムを用い、カメラ映像内にいる人物を判別し、警告音によるリアルタイム注意喚起と運転席に設置したモニターへ解析済みの映像を表示するシステム。
構成機器は、エッジAIボックス、7インチモニター、別途必要となるクレーンカメラ。クレーン操縦室内にAIで画像解析するエッジAIボックスとモニターを配置し、クレーンカメラと接続して使用する。クレーンカメラからの映像入力は、デジタルの「HDMI信号」とアナログの「NTSC信号」のいずれにも対応し、一般的なクレーンカメラに接続できる。シガーソケットからの給電も、12V/24Vの双方に応じている。解析した映像は、クラウドに録画保存し、遠隔地からも確認できる。
今回、クレーンオペレーターや誘導員の死角の見落としを防ぎ、従来の目視確認に比べて安全性が向上する技術として認められたことで、NETISへの登録に至ったという。GRIFFYは今後、公共工事の入札時に提出する技術提案で、採用実績を拡大させていくとしている。
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