フィールド・パートナーズは、アステリアのノーコードモバイルアプリ作成ツール「Platio Connect」を導入した。労働安全衛生法に基づく確認業務のアプリ化で、年間で1800時間超の業務を削減したという。
アステリアは2024年5月30日、ノーコードモバイルアプリ作成ツール「Platio Connect(プラティオ コネクト)」がフィールド・パートナーズに導入されたと発表した。
Platio Connectは、アプリの作成やデータ収集、既存の業務ポータルとのシステム連携をノーコードでできる。今回は、安全パトロール時の点検から報告までがアプリ上で完結する安全パトロールアプリを構築した。
土壌汚染関連のコンサルティングや浄化工事を担うフィールド・パートナーズは、毎月安全パトロールを実施しており、点検報告書の作成などの業務発生が課題となっていた。また、建設業界では2024年4月に「働き方改革関連法」の適用が開始し、大幅な残業削減が急務になる中、安全衛生点検者は安全パトロールに際し、現場で点検用紙に記入した内容を事務所でExcelに転記して点検報告書を作成する必要があり、多大な労働時間を割いていた。
そこでフィールド・パートナーズは、業務のデジタル化や報告内容の平準化に向けて様々なツールを検討した結果、アプリの作成からデータ収集、既存の業務ポータルとのシステム連携までノーコードで行えるPlatio Connectの採用を決定した。
アプリの点検結果の入力項目として、ラジオボタンやプルダウンメニューを設置。点検者による報告内容のばらつきや情報不足を解消した。音声入力にも対応し、スマートフォンで撮影した写真も点検結果に登録可能だ。
安全パトロールアプリで、点検者は現場担当者に対して、より的確に是正を指示できるようになった。是正指示を受けた現場担当者は、アプリ上で指示項目への対応も報告する。アプリに入力した報告や写真は、データ連携機能で業務ポータルに反映され、Excelに自動入力される。
フィールド・パートナーズによると、1件当たり約5時間を要していた安全パトロールが約2時間に短縮し、年間で1800時間超の業務を削減できたという。Platioアプリから報告したデータを、業務ポータルと連携することで、社内SNSにも自動で通知し、社員の安全衛生管理への意識向上にも活用している。今後は、安全パトロールを一部委託する協力会社にもアプリを展開し、さらなる業務の効率化とデジタル化を推進していく計画だ。
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