Terra Droneは、精度5センチのSLAM技術を用いたハンディ型3Dスキャナー「Terra SLAM RTK」を発売した。既存の測量手法を組み合わせることで、測量平面図の作成やICT起工/出来形の測量に活用できる。
Terra Droneは2024年5月15日、精度5センチのSLAM技術を用いたハンディ型3Dスキャナー「Terra SLAM RTK」の販売を開始したと発表した。
SLAMは、Simultaneous Localization and Mappingの略で、レーザ点群の特徴点をマッチングして、自己位置と点群を同時に行う技術。Terra SLAM RTKは、SLAM技術を用いて高精度な測量を実現している。
トータルステーションなど既存の測量手法で計測後に作成した平面図と、Terra SLAM RTKで取得した点群データを重ね合わせることで、測量平面図の作成やICT起工/出来形の測量に使える。他にも、設備点検やBIM/CIMへの活用など、実用的で高精度な3次元測量を特別な知識がなくても誰でも、ワンタップで簡単に計測が始められる。複雑な計測場所でも、計測したいエリアを歩くだけ。ループフリー機能で、歩く場所や歩き方を気にせず点群を取得できる。
Terra Droneの多くのドローン運用のサポート経験から、初めて3次元計測を行うユーザーに対して、問い合わせ対応と現場に応じたカスタマーサポートの体制を整備している。そのため、これまで3次元測量機器を保有したことがない建設会社でも導入し易い。
リアルタイムでセンチ級の測量に対応する「ネットワーク型RTK測量機能」を備え、対空標識を設置せずに、容易に座標情報を有する点群を取得する。GNSS受信機としての普段使いも可能のため、SLAMの活用頻度が少なくても費用対効果が見込める。
オリジナルデータを作成する点群解析ソフト「Terra Cloud」が付属しているため、簡単に点群を出力し、災害対応でも即座に成果物を作成できる(成果物に応じて別途料金が発生)。
スキャンレートが32万点/数、レンジが80メートル、FOVが360×270度、解像度が15Mピクセル。−20〜+50℃で動作する。重さは1.9キロ、バッテリー作業時間は1時間(ホットスワップ可)となっている。
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