第6回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2024)

10倍の高速スキャンが実現するFAROのモバイル3Dスキャナー「Orbis」 手軽に現場のデジタルツインが実現第6回 建設・測量生産性向上展(2/2 ページ)

» 2024年06月10日 12時28分 公開
[川本鉄馬BUILT]
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フラッシュスキャンは、立ち止まって15秒待つだけ

 Orbisの操作は、スキャナー本体に取り付けたスマートフォンにOrbis操作用ソフトウェアをインストールして使う。スマホ画面では、データの取得状況もリアルタイムで確認可能だ。

 モバイルスキャンとフラッシュスキャンの切り替えは、フラッシュスキャンしたい場所でスマホを操作し、フラッシュスキャンを選ぶだけ。その状態で15秒とどまれば、屋内/屋外の別なく、2ミリの精度で高品質のスキャニングができる。

Orbisはスマホを装着して使う。各種機能は、スマホにインストールしたアプリ上で操作する Orbisはスマホを装着して使う。各種機能は、スマホにインストールしたアプリ上で操作する

 一般的な3Dのモバイルスキャナーは、トンネルに併設された脱出用の経路のように、特徴がない直線が続く通路などのスキャニングは苦手。Orbisは、こうした場所でも数少ない特徴点を把握してデータをつなぐ。ブースデモでは、マーカーを設置しない状態で、地下の通路を200メートルほどスキャンし、誤差が約0.05%だったと紹介した。

 トータルステーションのように基準点/参照点を取得できるのも、Orbisならではなの性能だ。基準点取得は、Orbisにアタッチメントを取り付け、地上の基準点に合わせる。その状態で、フラッシュスキャンと同様にスマホを操作し、「リファレンスポイントの取得」を選ぶ。基準点のポイントをローカル座標として求めることで、より精度の高いスキャンが可能になる。ちなみに、基準点の位置情報は、現地でのスキャン作業後にソフトウェアから入力にも対応している。

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