Orbisの操作は、スキャナー本体に取り付けたスマートフォンにOrbis操作用ソフトウェアをインストールして使う。スマホ画面では、データの取得状況もリアルタイムで確認可能だ。
モバイルスキャンとフラッシュスキャンの切り替えは、フラッシュスキャンしたい場所でスマホを操作し、フラッシュスキャンを選ぶだけ。その状態で15秒とどまれば、屋内/屋外の別なく、2ミリの精度で高品質のスキャニングができる。
一般的な3Dのモバイルスキャナーは、トンネルに併設された脱出用の経路のように、特徴がない直線が続く通路などのスキャニングは苦手。Orbisは、こうした場所でも数少ない特徴点を把握してデータをつなぐ。ブースデモでは、マーカーを設置しない状態で、地下の通路を200メートルほどスキャンし、誤差が約0.05%だったと紹介した。
トータルステーションのように基準点/参照点を取得できるのも、Orbisならではなの性能だ。基準点取得は、Orbisにアタッチメントを取り付け、地上の基準点に合わせる。その状態で、フラッシュスキャンと同様にスマホを操作し、「リファレンスポイントの取得」を選ぶ。基準点のポイントをローカル座標として求めることで、より精度の高いスキャンが可能になる。ちなみに、基準点の位置情報は、現地でのスキャン作業後にソフトウェアから入力にも対応している。
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