パスコは、橋梁を対象とするIoTインフラ遠隔監視サービスを、道路橋やダム、トンネルなどにも拡大する。
パスコは2024年5月27日、IoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye(インフラアイ)」の監視対象を、従来の橋梁(きょうりょう)に加え、道路橋、急傾斜地、ダム、トンネルなども拡大すると発表した。
Infra Eyeは、構造物などの隙間に設置したセンサーにより肉眼では確認できない100分の1ミリ単位の微細な変位を24時間自動計測、記録する遠隔監視サービス。計測結果はWeb上で確認できるほか、日常的ではない変位を計測した際は即座にメールで通知する。
2023年4月3日のサービス開始当初は橋梁を対象としてきたが、今回、監視対象を大幅に拡大する。想定監視対象は、道路橋、鉄道橋、水管橋、護岸、堤防、法面、擁壁、地すべり、急傾斜地、ダム、トンネルなど。
Infra Eyeを活用することで、変状を早期発見して安全性と安心感を高めるとともに、現地確認の回数を削減して、広範に散在する構造物の維持管理業務の効率化や省人化につなげる。
センサーは電池だけで5年間程度稼働し、100V商用電源や中継装置(ゲートウェイ)などの装置は不要だ。クランク形状の接続部があり、さまざまな設置箇所に対応する。サービス利用料は、1センサー当たり月額1万円。別途、初期費用として1契約につき基本料金20万円、1台あたりのセンサー設置費用10万円が必要となる(全て税別)。
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