Atosは、中小の土木建設会社を対象に、ICT導入を後押しすべく、測量会社と建設会社のマッチングサイト、体験型のICT実習、建設コミュニティーサイトの3つの主要プロジェクトを展開していく。
Atosは2024年5月14日、土木建設業界のDXを加速するための一連の新事業を展開すると発表した。具体的には、建設コミュニティー、体験型ICT実習/測量と建設会社のマッチングシステムを通じ、中小建設会社の作業効率と生産性を飛躍的に向上させることを目指す。
Atosは「誰も見たことがない建設会社」の実現をビジョンに掲げ、2015年に埼玉県加須市で創業した建設DXリーディングカンパニー。最先端ICTの導入や業界の枠にとらわれない新しいICT建設プロセスの確立を目指し、2020年に福島県白河市の45万平方メートルの山林を取得して、建設DX+農業DX+林業DXの大規模実証実験/教育フィールド「Atos Village」を整備するなど、多角的な建設DXの支援に取り組んでいる。
Atosによれば、建設業界では国の推進するi-Constructionで、ICT活用が推し進められているが多くの中小企業ではまだICTは普及されていないとする。そこで、中小企業へのICTの普及を一変させることを使命とし、ICT導入に踏み切れていない中小建設会社に焦点を当て、ICTの普及率を上げるべく、施工現場に即したICT活用事例を確認できる建設コミュニティーサイト「NexTly(ネクストライ)」をはじめ、測量会社と建設会社のマッチングシステム「Atosコミュニティープレース」、体験型のICT実習「Atos Village」の3つの主要プロジェクトを進めていく。
NexTlyは建設業に特化したコミュニティーサイトで、利用者同士での最新技術や施工事例の情報共有や問題解決を促進。一方、Atosコミュニティープレースは、業務のオンラインマッチングを実現するプラットフォームで、企業や個人が3D測量や3Dモデル作成などの作業をオンラインで受発注できるように設計している。Atos Villageでは、ICTを駆使した実地トレーニングを提供し、建設技術者のスキル向上を図るための施設として機能する。
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