温調繊維と冷感プリントで酷暑でも「冷たさ」を持続、クーリングウェアの新製品を開発 リベルタ製品動向(1/2 ページ)

リベルタは、住友化学が開発した固体ポリマー型温度調節材料「コンフォーマ」を使用した繊維と、ユタックスの冷感プリント技術を組み合わせたクーリングウェア「氷撃α」を2024年6月下旬に発売する。リベルタの従来製品「氷撃フリーズテック」シリーズが持つ接触冷感性に、新たに温度調整機能を追加して、冷たさを長時間持続させる機能を向上した。

» 2024年05月23日 07時01分 公開
[黒岩裕子BUILT]

 リベルタは2024年5月21日、住友化学が開発した固体ポリマー型温度調節材料「コンフォーマ」を使用した繊維と、ユタックスの冷感プリント技術を組み合わせたクーリングウェア「氷撃α」を全国で発売すると発表した。

住友化学 取締役兼副社長執行役員 上田博氏(左から2人目)、リベルタ 代表取締役 佐藤透氏(中央)、ユタックス 代表取締役 宇高大介氏(右から2人目) 住友化学 取締役兼副社長執行役員 上田博氏(左から2人目)、リベルタ 代表取締役 佐藤透氏(中央)、ユタックス 代表取締役 宇高大介氏(右から2人目) 筆者撮影

 氷撃αは、リベルタの従来製品「氷撃フリーズテック」シリーズが持つ接触冷感性に、新たに温度調整機能を追加して、冷たさを長時間持続させる機能(持続冷感性)を向上した。繊維の働きによって衣服内の温度をコントロールすることで、従来品と比較して約1.5倍の冷感持続効果があると試算している。2024年6月下旬から全国の量販店やオンラインショップや販売を開始し、順次、海外市場へも展開する。

佐藤氏「別注から素材提供まで柔軟に対応していく」

リベルタ 代表取締役 佐藤透氏 リベルタ 代表取締役 佐藤透氏

 リベルタ代表取締役 佐藤透氏は「従来のフリーズテックシリーズは、高い接触冷感性が評価され、涼しく感じられるウェアとして販売実績を重ねてきた。素材が変わることで、さらに涼しく、快適性が持続する製品に進化した」と説明した。続けて、「当社ではフリーズテックを『酷暑で汗を伴う活動をする方を最新のテクノロジーで応援するブランド』と定義している。アパレルブランドとして展開することは重視しておらず、さまざまな企業やブランドに対し、別注から素材提供まで柔軟に対応していくつもりだ。主に、屋内外を問わず灼熱の環境下で活動されるワーカーの方々の作業服やユニフォーム、営業職の方のクールビズウェアなどを想定している」と話した。

 2024年6月に発売する氷撃αの製品は、クルーネックシャツ(7800円)、ポロシャツ(9800円)、アームカバー2種類(通常タイプ3800円、サムホール型4800円)と、ヘルメットの中などにかぶるインナーキャップ(2800円)をラインアップした(全て税別)。

ALTALT 氷撃αのラインアップ
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