ダイテックは、建築設備業向けCADソフトウェアの最新バージョン「CADWe’ll Linx V5」をリリースした。分電盤や動力盤のリストを表やExcelに出力する盤リストと、ピースNoやユニットNoを付加して配管加工帳票を作成する新機能を追加した。
ダイテックは、建築設備専用CAD「CADWe’ll Linx(キャドウィル リンクス)」の最新バージョンV5を2024年4月22日にリリースした。
CADWe’ll Linxは、Tfas後継、BIM対応、建設DXの3点が特徴で、建築設備専用CAD「CADWe’ll Tfas」の後継ソフトとして、2020年から販売を開始した空調/衛生/電気の建築設備3次元CADソフトウェア。Tfasと変わらない操作性と機能強化を両立し、Tfas図面を直接読み込めるため、これまでの図面資産もLinxで使える。
BIM対応では、BIMモデル建物全体のワンモデルによる複数人での同時作業やさまざまなアプリと連携する。建設DXについては、BIMモデルをデータベースとして扱えるので、BIMデータ内のオブジェクトにある全ての属性情報を出力し、表作成や発注管理、系統管理などが行えるため、従来の業務プロセスからの変革にもつながる。
V5での新機能の1つ「盤リスト機能」は、分電盤や動力盤に接続されている電気機器の負荷容量などを集計し、設備リストを表やExcelデータに出力する。従来は、モデルと別に作成していた各盤のリストは、モデルをもとに一元的に管理できる。
「配管加工機能」は、ピースNoやユニットNoを付加し、配管加工帳票を作成。加工図用の絵柄は、回転させて見やすい角度に調整することも可能だ。
機能強化では、「干渉検査機能」で瞬時に干渉箇所を洗い出す。2Dや3D上にアラート表示するため、一目瞭然で、手戻りのない正確な施工図作成を支援する。
他のソフトウェアやアプリとの連携では、Autodesk Revitとシームレスにデータを受け渡せるようになった。プラグインを利用したファミリへのマッピング方式に加え、Revitネイティブファイル(rvt)の直接出力にも対応した。
さらに、SPIDERPLUSとの連携では、Linxの機器情報を取得して風量計測やスリーブ撮影が実現し、河村電器産業の電気設備設計支援サービス「Qrespo」とは、自動設計したキュービクルをLinxに配置といった連携強化も図った。
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