SORABITOは、スマートフォンを使用して建設現場の安全点検業務を効率化する「GENBAx点検」の製品版をリリースする。建設機械の始業前点検や、設備/足場の点検、作業員の健康チェックなど、現場のあらゆる点検表をペーパレス化し、業務効率化を図る。
SORABITOは2024年4月30日、スマートフォンを使用して建設現場の安全点検業務を効率化するサービス「GENBAx点検」の製品版をリリースする。デジタルツールの活用により、建設機械の始業前点検の他、設備/足場の点検、作業員の健康チェックなど、現場のあらゆる点検表をペーパレス化し、点検業務と点検管理業務のスマート化を図る。利用料金は現場数などにより異なる。
GENBAx点検では、「ペーパーレス化」「スマートな情報共有」「場所や環境を選ばず業務のデジタル化する」の3点を実現するためのさまざまな機能を用意した。
点検業務を行う作業員は、まず、スマートフォンでログイン用のQRコードを読み取ってから点検作業を開始する。点検作業では、入場ゲートや機械、設備などにそれぞれ掲示されたQRコードから点検票を呼び出し、スマートフォンをタップして点検結果を登録する。写真もその場で撮影し、アップロードできる。電波の届かない環境でもスマートフォンで点検登録を行える「オフライン点検」機能も搭載した。
作成した点検結果はリアルタイムにPCに共有されるため、職長や現場監督の状況照会が不要になる。また、点検結果は写真データとあわせて出力する機能により、そのままレンタル会社や整備会社へ情報共有できる。
点検実施件数や点検結果は、日/週/月単位で自動集計し、対応が必要な点検でも把握が容易だ。管理者による点検結果のオンライン承認は、PCだけではなくスマートフォンからも作業可能。
SORABITOは2023年3月、建設機械レンタル会社の点検業務を効率化するサービス「i-Rental点検」の提供を開始した。その中で複数の建設会社から、建設現場の安全点検業務に活用できるサービスがほしいという要望を受け、開発に着手した。GENBAx点検は2023年12月にブランドを発表し、複数の建設会社の現場へのトライアル版の提供を通じて、ユーザーからの声を生かしながら開発を進めてきた。SORABITOでは新サービスの提供により、建設現場の安全性と生産性の向上に貢献するとしている。
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