建設業の倒産件数は前年度比35%増の1749件、人手不足/物価高倒産は過去最高に TDB全国調査調査レポート(1/2 ページ)

2023年度の企業倒産件数は前年度比30.6%増の8881件で、9年ぶりの高水準となった。負債総額は2兆4344億7400万円と、10年ぶりに2年連続で2兆円を超えた。建設業の倒産件数は前年度比35.5%増の1749件で、負債総額は47.1%増の1907億300万円といずれも大幅に増加した。人手不足や物価高を要因とする倒産も増加している。

» 2024年04月11日 11時00分 公開
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 帝国データバンクは2024年4月10日、2023年度の企業倒産件数が8881件(前年度比2082件増)で、9年ぶりの高水準になったと発表した。前年度からの増加率は30.6%。負債総額は2兆4344億7400万円で、10年ぶりに2年連続で2兆円を超えた。建設業の倒産件数は1749件(同458件増、35.5%増)、負債総額は1907億300万円(同610億5900円増、47.1%増)と、いずれも大幅に増加した。

 建設業の倒産件数を中分類別でみると、最多は「職別工事」の806件(前年度比253件増、45.8%増)で、2013年度の785件以来の高い水準となった。「総合工事業」は555件(同122件増、28.2%増)、「設備工事業」は388件(同83件増、27.2%増)だった。

倒産件数の推移 倒産件数の推移 出典:帝国データバンク「全国企業倒産集計2023年度」
業種別の倒産件数と構成比 業種別の倒産件数と構成比 出典:帝国データバンク「全国企業倒産集計2023年度」

 全業種の倒産主因をみると、最多は「販売不振」の7027件(前年度1879件増、36.5%増)で、全体の約8割を占めた。「売掛金回収難」の44件(同14件増、46.7%増)などを含めた「不況型倒産」の合計は7155件(同1906件増、36.3%増)だった。

 建設業の倒産動向では、人手不足や物価高、後継者難を要因とする倒産も目立った。従業員の退職や採用難、人件費高騰などに起因する「人手不足倒産」は、2023年度に313件(前年度146件、114.4%増)発生し、過去最多だった2019年度の199件を大幅に更新した。業種別にみると建設業の94件が最も多く、全体の3割を占めている。また、「物価高(インフレ)倒産」は2023年度に837件(前年度463件、80.8%増)発生し、初めて年間で800件を超えた。最多は建設業の209件(同115件増)で、前年度から2.2倍に増加した。「後継者難倒産」は2023年度に586件(前年度487件、20.3%増)発生し、初めて年間で500件を超えた。最も多かった業種は、建設業の134件だった。

「物価高倒産」の件数推移と業種別の内訳 「物価高倒産」の件数推移と業種別の内訳 出典:帝国データバンク「全国企業倒産集計2023年度」
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