大林クリーンエナジーとサイプレス・スナダヤは、大規模製材工場でオンサイトPPAによる再エネ電力供給事業に着手した。工場屋根に2MWの太陽光発電設備を設置し、2024年12月の稼働以降は年間約970トンの温室効果ガス排出削減を見込む。
大林組のグループ会社大林クリーンエナジーと、同じくグループ会社で製材/集成材の製造を行うサイプレス・スナダヤは2023年12月19日、「オンサイトPPA(第三者所有モデル)」で再生可能エネルギー電力の供給に関する契約を締結したと明らかにした。
契約締結に基づく共同事業では、サイプレス・スナダヤが愛媛県西条市に保有する東予インダストリアルパーク工場の屋根上に、大林クリーンエナジーが太陽光発電設備約2MW(メガワット)を設置。発電所から需要家に直接送電する「生グリーン電力」を供給する自家消費型オンサイトPPAを目指す。オンサイトPPAは、電力需要家とPPA事業者(発電事業者)が締結する「電力売買契約(PPA:Power Purchase Agreement)」の1つで、PPA事業者が需要家の土地や施設に、太陽光などの再生可能エネルギー発電設備を整備し、電力を供給する仕組み。
大林組も、建設事業者としての知見を生かし、既設屋根の強度を考慮した発電設備を最適配置するという。
電力供給開始予定は2024年12月で、年間自家消費量約184万kWh(キロワットアワー)を想定。そのため、工場の電力需要の約15%を賄(まかな)うことが可能で、年間約970トンの温室効果ガス排出削減が見込まれる。
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