ペーテル氏は、BIMリテラシーの向上を助けるGraphisoftのサービスとして、2023年に提供を開始したArchicadのサブスクリプションサービスを提案した。これまでArchicadは永久ライセンス付与で販売してきたが、2023年からはサブスクの選択肢も用意した。サブスクであれば、初期投資の高さが足かせになっていたユーザーでも、BIMに手が届くようになるのが狙いだ。
サブスクには、導入しやすさ以外にもメリットがある。必要なときに、必要な分だけライセンスを使え、常に最新バージョンを利用でき、サポートサービスにもつながれる。BIMのオンライン学習サービス「BIM Classes」のトレーニングを割引料金で受講できる。
サブスクの料金体系は、通常版「Archicad」(41万8000円/年)、「Archicad Solo」(25万800円/年)、クラウドサービスの「BIMcloud SaaS」(7万1500円/年)の他、Archicadに加えてBIMcloudとBIMx Proをセットにした「Archicad Collaborate」(41万8000円/年:初年度)をラインアップ。Archicad Collaborateについてペーテル氏は、「1人でArchicadを使うのではなく、BIMcloudとBIMxといったコラボレーションソリューションを含めて、関係者とつながりながら、BIMを活用してもらいたいとの気持ちを込めた」と推奨した。
最後にペーテル氏は、「あと少しで到来するBIMの新時代に向け、これからもユーザーと一緒に進んでいきたい」との抱負を語った。
続いて飯田氏が、グラフィソフトジャパンのミッション「素晴らしい建築を創造するチームに力を与える」を実現するサービスや製品の最新情報を説明した。
最初に採り上げたのは、「Graphisoft Forward」「Graphisoft Learn」「Graphisoft Community」。このうち、Graphisoft Forwardは、2022年4月に発売を開始したサポートサービス。テクニカルサポートに加え、無償アップグレードや日本の建設業界に特化した拡張機能、スキルアップセミナーなどが含まれる。
なかでも飯田氏が特に強く推すのが、新規購入者向けの「コンシェルジュサービス」だ。購入後のセットアップ状況、サポートへの問い合わせや各種サービスの利用、トレーニングコンテンツの案内や受講に関するガイダンス、未受講ユーザーへの連絡といったユーザー個別に沿ったファローが受けられる。
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